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千代
2022年1月1日 19:20
大晦日の夜の喧嘩は、元日の朝には終息していた。彼女を見送った後、午前中には帰ると伝えていた母への罪悪感を少し感じながらも、一人何をするでもなくぼーっとする。幼馴染との集まりで終日家を空ける彼女に促された帰省。私の意思はどこにもなかった。同棲というのは何かとストレスが多い。一人になる時間が必要な私にとって、この生活への移行には幾分悩むところがあった。二人が普段いることの多いリビングでこうした