見出し画像

背中のニキビと、共に人生。

背中にニキビができる、不定期に。
気がついたらできていて、触ると痛い。
見えない。どうしても見えない。指先にありありと、ある。
痛い。

きれいな文章が嫌いだ。どういう文章が綺麗なのかということを言葉にするのは難しいけれど、読めばすぐに分かる。

自意識なんてありませんという顔をして、全方位に向ける顔が用意されている。きれいな文章を書いた人の顔を実際に見て、身をすくめる。
その文章が、きれいにこっちを向いて笑っている。
背中なんてないんだと、笑うから嫌いだ。

人の目を見て、コミュニケーションを取ること。
それが、得意だったはずだった。
それが私の人との関わり方において大事で、誠実さだと思っていた。
でも、いつからか、それが満足にできなくなって、人の目を見ては見つめる長さに耐えかねている。
見つめる自分にきもちわる、と思う。笑顔が引き攣る。
私の顔を見て、相手の顔が引き攣る。

(あ、また、やってしまったんだ。)

綺麗な文章がそこそこ書けてしまうのかもしれない。
そう思った時、書くことがとても重いものになった。
私の言葉が上手く笑えることに怯えている。
同時に、あなたへの笑顔を、探している。

綺麗な文章も、誠実な姿勢も、とても美しく見惚れるほどで、そしてとても怖い。

あぁ、どうにかしてそうなりたい。
でも、絶対になってしまいたくはない。

怯えた優しさと、背中のニキビの感覚と。
それでもやっぱり、相手を見ることと。

記事を読んでくださってありがとうございます☺️ 頂いたサポートは日々の生活の中で文章を書くのに必要な資金にさせていただきます!