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あなたの良いところ

今日も六時間授業。

昨晩から行きたくないオーラを発していたのを感じていたので、行けないんだろうなぁとは覚悟していた。

とりあえず、朝ごはんは食べさせたいので、無理やりシャワーを浴びさせる。おにぎりをつついていた次男に先に謝って、今日はこれから修羅場になるかもしれないから早めに学校に行ってほしいとお願いする。修羅場の意味が分かったようで、このままいると自分もまきこまれると気付いたのか、とっと準備して登校。いやぁ我が息子ながらよく気が付く子だわ。こんなんじゃ学校でも疲れるんだろうなぁと思った。

シャワーを浴びれば、先ほどの機嫌の悪さを少し忘れたのか、すっきりした気分のおかげで朝ごはんは食べることはできる。ここで何か言ったら、喧嘩になるので、このまま様子見。もうそろそろ最終週にかかる朝ドラは、青春シーンというか、甘酸っぱい恋愛シーンで、私の癒しでもあるので、しっかり見る。長男は、恥ずかしそうに「これなんかさぁ」とか言っているが無視!私はキュンキュンして癒されたいの!ほっといてみる。

朝ドラがおわり、学校に行かないなら、今日やることを何にするか確認。どこかへ出かける元気もない様子なので、時間割を確認して、算数と国語のワークをする。漢字ドリルがないというので、休校中のオンライン教材を思い出し、タブレットで進めさせる。さすがに挑戦問題になると手ごわいみたいだけど、これもサクサク終わらせる。4月生まれで要領もよく、真面目で授業はこれまできちんと受けているから、勉強はできる。3月生まれの次男の少しゆっくり目の進捗状況を比べると、長男は学校の授業が物足りないのもあるのかなぁとも思う。中学受験をする子たちはその物足りなさをきっと補っているのだろうけれど、それをする覚悟は私にも長男にもなかった。

今日はだらだら過ごしたいようで、私の用事にもついていきたくないという。

交換条件は嫌だけれど、そうでもしないと動かないこともあるので、条件を出すが、今日は全くのってこない。

結局夕方の習い事のテニスも行きたくないといいはじめ、だんだん、そもそもテニスは好きではないと言い始める。

ここまでくると、もうどうしようもないので、準備万端の次男を連れて、テニス教室に行く。長男が学校に行きたがらないと、会う人会う人に言う次男のおかげで、本当は連絡なしのお休みなのだと振替はできないのに、受付のお姉さまは笑顔で振替チケットを作ってくれて、コーチもどうしたかね?来週来るといいねぇなんて言ってくれて、次男のレッスンをしてくれた。

レッスンを待っている間、いつもなら学校へ今日の様子を連絡するけれど、今日はもう電話をする気もおきないので、ネットで恋愛小説を読んだりして過ごす。

そろそろ終わりかと思っていると、電話が一瞬鳴って、不在着信となる。掛け直すと長男がボソッともう終わる?と聞いてくる。レッスンは最後ゲーム形式でいつもコーチは次男が笑顔で帰れるように、わざと負けてくれることが多いのだが、だんだんそれを分かってきた次男が、コーチとれたじゃんか~と叫んでる状況を長男に説明する。電話口で笑い声が聞こえ、じゃ待ってるねと長男が話し、電話を切る。さっきまで恋愛小説を読んでたせいか、まるで恋人を待ってるみたいな言い方ねぇと一人声に出してツッコミしてしまう。夕方一人で過ごして、寂しかったのだろうとおもい、終わった次男を車に乗せて帰宅。途中、次男の翌日の朝食用の甘いパンを買ってあげた。

帰ると、お風呂はタイマーにしていたので、入っておいていいよと伝えていたのだけれど、長男は入っていなかった。

「だって次男が先に車おりたら、ピンポン鳴らすときに誰もいないと入れないでしょう?」と言って、汗だらけの次男に先に入っていいよと伝えている。

長男は本当にやさしい。思いやりがある。よく周りをみて、学校でも授業で課題ができていない子や助けてほしそうな子を見つけては手伝っているらしく、女子にも人気だそうだ。たまたま女子のお母さんと挨拶して自己紹介した時「長男君、娘からすごく人気があるってと聞いていますよ」といわれ、まさか自分の息子が女子に人気とは知らず、大いに照れてしまった。

次男も下の子の様子見の強みというのか、空気を読む感じが長女気質の私よりしっかりある。それがさり気なく、嫌みなくするっと手伝ったりすることがあり、私は本当に助かってる。

二人とも、本当に私の息子かしらと思うほど、良いところは沢山ある。これが、長男は逆に自分の首を絞めているときもあってそれで学校に行けなかったりしているのかなと最近は考えたりする。

長所と短所は裏合わせ。もっと長所を生かして、友達や周りの人とふれあって、自分の人生を楽しんでほしいなぁ。

親として何かしないといけないのかとも考えた。

けど、やっぱり私がすることは、おいしいごはんとあったい布団とくつろげるお部屋を作ってあげることぐらいなんだろうなぁと思う。帰ってくる場所を作っておけば、チャージしてまた出かけていけるだろうから。

私の長所はなんだろなぁ。これも考えたりしてみよう。




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