見出し画像

終身雇用は崩壊?転職ってもはやキャリアアップの近道?

僕が大学を卒業したのは2011年の3月。まさにリーマンショックの影響に加え東日本大震災と、世界も日本も大混乱真っ只中のタイミングだった。
大学3年生の時ににアメリカへ交換留学へ行ったのもあり、周りの就活生よりも就活というものに遅れをとってしまい、僕は卒業後6ヶ月もの間無職を経験した。ただ、就活をしていてどうしても腑に落ちなかったのは「総合職」という意味不明なポジションの存在。「なんで大学でマーケティングや経済を勉強したのに、総合職に配属され、企業に自分の職種を決められないといけないんだろう。」って思ってどうしてもそんな会社に自分の人生左右されたくないという気持ちが強く、専門職を探していた。

しかし社会情勢をはじめ、就活が遅れたこと、職種にこだわりが強すぎたのもあって卒業後無職の6ヶ月は今思っても人生でTOP3に入る闇深い期間で、「このまま仕事もなく今日・明日の生活費を稼ぐ人生になるのかな」ととてつもない不安に見舞われていた。親にはどうしても迷惑かけたくなく、なけなしの貯金をもって大阪にあった家賃3万円の安いマンスリーマンションでなんとか生きながらえていた。(あー書くだけで大変な時期だったなと走馬灯のように記憶が蘇る。。。笑 だが今となれば面白い経験だった!)

早くも社会人になって11年、今でこそ言えるのは、アンチ安定思考(終身雇用)、アンチ総合職の考えを捨てずキャリアアップしてきたことは本当に自分自身、恵まれた会社からさまざまな経験を提供してもらえたし、それに応えることができたと痛感する。もちろん、「この会社入ったのは人生の汚点だな」と感じる経験もあった笑 まぁそれもあって社会人として成長するのだろうと今ではポジティブに捉えている。

ただ、よく田舎の両親と協議になるのは「転職をする」ということ。新卒で入社した会社を4年で転職する時、両親ともども猛反対されたことを覚えている。特に父親は祖父の会社を継いで死ぬまでその会社で働くという考えが強かったので「転職」ということ自体理解できないネガティブなものだったようだ。
今だからこそ両親も転職ということに抗体ができたようだが、やはり転職をする時には前もって「なぜその会社に転職したいのか」、「その会社で何を目標とするのか」をしっかり家族会議するようにしている笑

社会人の半分をSaaS系企業にいたこともあり、終身雇用の「し」の字も出てこないし、逆に上司から「私がいつ転職するかわからないからお互いの業務しっかり理解しておこう」など普通に言われることがある。自分自身、特定の会社に65歳までずっと働くという考えはそもそもない。

終身雇用とか総合職(いわゆるメンバーシップ雇用)をディスりすぎるのも良くないと思うが、やはりジョブ型雇用で自分の強みであるフィールドで戦うということが自分自身のキャリアアップの近道だなと感じる。最近メンバーシップ雇用とジョブ型に関する記事をよく見るようになったが、かつて大手日系企業で総合職で新卒入社した人が今はABC部の本部長をしているが、その職種の専門知識を持てておらず、逆に最近入社してくる部下の方が知識レベルが豊富ということも発生しているとか。しかし年功序列の考えがまだ根付いてしまっているこの社会では結局その本部長がいい給料をもらってしまっている実情を聞くとやはり不公平さを考えずにはいられなくなってしまう。

メンバーシップ雇用からジョブ型雇用へと雇用形態が変わっていくこのご時世、これから就活を控えている学生に届けたいメッセージとしては、大学で学んだ専門知識をフルに活用できる職を見つけてこれからの社会を最大限楽しんでほしいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?