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2022年振り返り雑記

どうも、約2ヶ月ブログをサボってた寶雨直人です。


いや違うんですよ。本当は11月に照明やったりとか映画のスタッフやったりとかの後記を書こうと思ったんですよ。そんで書いたやつもあったんですよ。

でもなんかお蔵入りしちゃって、今に至りました(なにも違わねぇじゃねぇか)。


というわけで2022年の振り返りを写真と共に1月から順に書いていこうと思います。

多分とても長くなりますが、ひと月ずつ書くので見やすくはなってるんじゃないかなと思います。

プライベートのことも書いたりしますが、気にしないでください。




1月

映画『ポプラン』トークイベント

当時在学していたワークショップ、ACT HOUSEの代表・西本健太朗さんが出演する『ポプラン』という映画のトークイベントを見させていただきました。
なんか出演者のように写真に写っていますが、僕は全く関係ありません。

こういう全く知らない人ばかりの外部交流の場はなかなか参加する機会がないので、そういう点でもとても楽しかったです。
今でこそほぼ人見知りがなくなったものの、この時はまだちょっと緊張していたかも。


プライベートでは本厄と実感することが早くも起き、最先の悪いスタートだなぁと思いましたね。

内容を言うとバイクで事故りました。


2月

ミニACT GAME 2022

多くの方が参加していらっしゃいましたが、ここでは我がチームだけの写真を。
同じ冒頭1ページの台本から10分のストーリーを膨らませ、面白さなどを競い合うゲーム形式の演劇バトル。

他のほとんどのチームはコメディで勝負してる中、我々のチームはゴリッゴリに暗い内容だったのでめっちゃ緊張しましたね。アウェー感。
ただ僕はこのチームで作り上げた作品が大好きだし、なにより練習時間がなさすぎて前日泊まり込みで打ち合わせや練習をしていたのは、失われた青春を取り戻してる感じがあってとても楽しかったです。

まわりの空気など関係なく自分たちのやりたいことをやるという精神の大切さを学びました。

神狩り〜如月の変〜

約2年ぶりとなった舞台で初の朗読劇。
そして本名から"寶雨直人"という名前に改名してからも初の舞台でした。だからといって何かが変わるわけでもないのですが、新しくスタートしていく感は少しだけありましたね。

神や妖怪がたくさんいる楽屋はなかなかに異様な光景でしたけど、当事者たちはすごく楽しかったですね。こんな見た目してるのにゲームとかものまねとかで盛り上がったりしてました。ただの文化祭でした。

狐狗狸

ガッツリメイクしたらビジュアル系みたいになりましたが、自分の新たな可能性を感じた瞬間でもありました。
またいつかこういうメイクで人前に立つことがあるかもしれませんね。

3月

中止になったタイムマシン公演

この写真はたしか最終稽古の日だったかな。
この時はあんな悲劇が起こるなんて知る由もなく、舞台に向けて本気でした。

どこか他人事のように感じていた"公演中止"という言葉が、自分たちに降りかかるなんて思ってもみなくて、とてつもない虚無感に襲われましたね。
延期公演の目処は立っていなかったけど、いつかやれるだろうという根拠のない気持ちもありました。でもやっぱり辛いものは辛い。

本当は舞台が終わったら染めようと思ってた黒い髪も、このタイミングで茶色に染めちゃいました(笑)。
まぁ結果的にそっちの方がキャラクターに合ってたから良かったですけど。

この時期いろんなことが重なって、人生で初めてくらいメンタルが病んでいましたが、心配の連絡をいただいたり、友人と遊んだり、なんとか立ち直ることができて良かった。

いろんな方にご心配をおかけしていたようで、申し訳なさと共に、とても感謝しています。


4月

バース・デイ

中止になったACT HOUSE 6期生公演の支援のために動いてくれた先輩方の舞台。
人の温かさを感じた瞬間でした。
誰かのために動くっていうのをこんなにわかりやすく身に沁みて実感するなんてなかなかないので、すごく嬉しかったですね。

「この日空けておいて!」っていう連絡だけもらってて内容は何も知らなかったので、企画を知った時は驚きました。心から感謝しています。

この時点ではもう延期公演の日程なども決まっていて、オンラインでも稽古をしたり、リアル稽古もこれから始まるというタイミングだったので、さらに気合が入りました。


5月

タイムマシンで行けたら行くわ

僕の中で間違いなく2022年のハイライトはこの作品に関われたことです。
一度中止になったからこそアップデートできたものや感じたことがたくさんあったし、みんなと密に接することができたのかなと思います。

初日を終えた時も"なんとか無事に開幕できた"という安堵の気持ちで泣きもしましたが、
千秋楽はここまでたくさんの方々に協力や支援をいただいたり、ほぼ毎日家族以上に過ごしてきた仲間たちとの日々が終わっちゃうんだという寂しさもあって感情を抑えきれず。なんなら本番始まる前に僕含め何人か泣いてましたしね(笑)。

元々台本上では卒業式のシーンもそこまで密に書かれていたわけではないのですが、
"島原(僕の演じたキャラクター)、ギターを弾く"ってト書きで書いてあったのを僕が「このシーン本当に弾きますか?」って軽い気持ちで言ったばかりに尺が伸びました。
さらには元々演奏曲は1曲だけだったのが6曲に増えたりしたので、当然そこにまつわるセリフや演出も増えましたが、とても楽しくやりきれたし、これがあったおかげで卒業式という大事なシーンが濃厚になったのかなと思います。そんな大事なポジションを担えてとても嬉しかったです。

まず卒業公演に"卒業式"をテーマにした作品をやるっていうのがそもそもズルいですよね。そりゃ泣くよ。

島原直樹

今までの演劇人生の中でもトップレベルに長い付き合いだったキャラクターですね。
普通は2週間くらいの稽古+本番期間なので合計でも1ヶ月くらいしか一緒にいないのに、島原くんに関しては4ヶ月くらい?

最初はあんまりやりたくなかったキャラクターだったけど、長くやってれば愛着も湧くもんで、最終的には島原で良かったなと思います。ギター演奏という花形をやらせてもらいましたしね(笑)。

衣装担当の方に「ピンク色とかのメッシュ入れてみたら?」って言われましたけど、やらなくて正解でした(笑)。さすがに高校生にしては派手すぎるので。

そのうち聖地巡礼ってわけじゃないですけど、島原温泉に行きたいなぁとは思いつつ、遠すぎるのでかなり先の未来になるかな。でも遠い未来でも行きたいと思えるくらい、自分の中で大事な存在になっています。

作中、卒業ライブをすると言っていた島原くんですが、卒業後もライブはするのでしょうか?どうですかねぇ?

L'Arc〜en〜Ciel 30th L'Anniversary LIVE

はい、突然のプライベートです。ですがすみません、10年以上好きなものでこれだけは許してください。

1991年に結成されたL'Arc〜en〜Cielの30周年の集大成ライブ。
昨年、2021年の"L'APPY BIRTHDAY!"、"30th L'Anniversary Tour"、そして今回のフィナーレを全て観させていただいて、僕はこれからも一生このバンドが好きなんだなと改めて思いましたね。

僕が芸名に"寶雨"と名付けたのも、hydeさんの本名"寶井"からあやかったものなので、それくらい大好きなんですけど、いやぁ最高のコンサートだったなぁ。特に「予感」とか「Singin' in the Rain」とか(これ以上は長くなるので割愛)

ラルクの皆さんみたいに、いつまでも若々しくいることが僕の目標です。一生大好きです。


6月〜7月

ここは特に活動という点では特になかったので、サラッと。


キャラクタービジュアル〜ジェイク〜


まずは9月に行われた「影と刻罪のテュシアス」のビジュアル撮影があり、初めて出演者の数名とご挨拶をさせていただきました。すっごくドキドキしましたね。前作を見ていただけにただのファンとして行っちゃいましたから。
あとで書こうと思うのですが、初めてこの現場から"仕事"という感覚でお芝居をしようという感覚を覚えました。それについては9月のまとめで。


あとはここでは詳しくは書けませんが、気持ちの浮き沈みがちょっと激しかった時期でもありましたね。詳しくは書けませんが。


そしてタイムマシンの同期と僕の計3人で日帰り秩父旅行に行ってました。しかも決まったのが前日の夜。頭おかしいんか。
でもそんな弾丸旅なんてしたことないのでとても楽しかったですね。なんならその日は別件の仕事の締切があったので、寝ずに早朝まで作業して終わらせました。一睡もせずに秩父に行きました。
次は元気な時に行きたいですね。あと涼しい時期に。


8月

来たる8月。ついにテュシアスの稽古がスタートしました。‥と思った矢先、始まった1週間後に僕が初めてコロナに感染してしまいました。
1番演技歴もなければ、座組の中で1番足を引っ張っているであろう僕がそんなことで穴をあけてしまうというのが申し訳なさすぎて、稽古場に戻るのが正直怖かったですね。

神狩りやタイムマシンの時はほぼ芸歴も近い人たちが多かったのに対し、テュシアスではほとんどが大先輩。練習方法とか台本の覚え方とかたくさんのことを教えてくださって、学びの多い稽古場でした。
どれだけお芝居が上手い人も、すごく努力をしているというのを直に触れて、"自分もこうならなくちゃいけない"と身に染みて思いました。
次回も呼んでくださることがあれば、前回とは少なくとも成長した自分でいられるようにならなければと、自信に喝をいれたいと思います。


9月

影と刻罪のテュシアス

台風などで天気も荒れた中、全9ステージ、無事に終えることができましたが、自分自身もっとできることがあったなと反省しています。

僕はこれまで、自分の活動に責任というものを背負ったことがないんだと思います。いや、多分それを気付いてないフリをしていただけなのかもしれませんが。
ですが今回初めて"仕事"という感覚を、責任というものを体感しました。今までも各活動には本気でしたが、決定的に違ったのはここの部分でしたね。

吃音を言い訳にしないと決めていたのに、結局どうしても言えないセリフを一部変更してしまったりして、意味としては合っていても、それは役者が勝手にやっていいことではないし、なにより書いてくださった脚本家に失礼でした。ここが最大の反省。

まだまだ自分自身に甘い部分がここの現場でかなり自覚できたので、とても成長できたのかなと勝手に思っています。
この意識が思い違いで済まないように、2023年も自分と向き合っていこうと思います。


10月

あしたげんきになーれっ!

9月で一旦僕の年内の役者としての活動は終了し、ここからはスタッフLIFE。
人生初の照明をやりました。
結論としては楽しかったですね。照明キューが多すぎて緊張して心拍数が爆上がりした日もありましたが、なんとか乗り切りました。

この作品は《さよならアイドル編》と《また来てアイドル編》という2つのストーリーがありました。全くの別作品でメッセージ性も違いますが、少しだけ繋がる部分もあったり。
個人的に観てて辛いシーンもありますが、照明なので目を離すわけにもいかず大変でしたね。

初めての演劇スタッフでしたが、ACT HOUSEの同期メンバーで立ち上げた劇団なので、見知った人たちも多く、他の現場よりかは気が楽でした。
でも僕は別現場があった都合上、ほとんど稽古には行っていないので、その時点で僕は壁を作ってましたね。やっぱり最初からいた座組のメンバーと途中合流したスタッフとの関係の差なんて歴然ですから。ある程度距離は保ってました。
なので集合写真には写ってません。

でもこの座組への愛はすごくあって、みんな良い人たちでしたし、いつか演者として共演したいなとも思っています。スタッフだからなるべく深く干渉はしないようにしてましたけど(笑)。

僕って人との距離感を調節するのが下手なんだなぁって改めて思いましたね。関わる時はめっちゃ馴れ馴れしく接するくせに、関わらない時はスンッて塩対応になるし(笑)。
知ってる人たちばかりなんだから気軽に接せば良かったのに、どうもそうはいかず。

人間関係って難しいですね(どういう締め?)


11月

ReStart

僕もちょこちょこ関わらせていただいてる"劇団青桜"の初公演の照明をやらせていただきました。
こちらもACT HOUSEで知り合った新明雅巳が主催の劇団で、同期も何人か出演していました。

10月の"激団やれたらやるわ"より人数が少なかったので、こっちではだいぶフレンドリーに接していましたね(笑)。差が激しすぎる。

一括りに"照明"といっても、前回は照明オペだったので、自分で色から作ったわけではなく、パソコンで簡単な操作をするだけ。ですが今回は色から作っていって、操作もパソコンではなく手動でいじるタイプだったので、もはや全くの別物。
明らかに今回の方が大変だったけど、すごく楽しかった。舞台を自分の手で操ってる感がすごくて、まるでこの世界の神にでもなったかのような感覚になりました。

また照明をやる機会があるのかどうかはわからないですけど、もし機会がありましたら是非やりたいですね。お芝居もしたいですけど。


映画『米寿の伝言』撮影オールアップ

そして同じく11月は、照明の現場が終わった翌日から映画のお手伝いとして参加していました。
僕は今回、メイキングとして裏側を撮影する係をやっていたので、合法的にたくさんの方々とお話しできました。とても役得だったなと思います(笑)。

映像界隈と舞台界隈はなかなか接することもないので、すごく勉強になりましたし、"映画作るのってってこんなに大変なんだ"というのを肌で実感できてとても良い経験になりました。

自分の人生において、ACT HOUSEに関われたというのはとても貴重な財産になっています。なので、その恩返しといったら厚かましいかもしれないですが、主催の西本健太朗さんファミリーのチャレンジに是非協力したいなということで、参加させていただきました。

とても温かい雰囲気の裏に、たくさんの苦労もあったみたいで、その話を聞くだけで無事に撮影が終わって良かったなと思います。


12月

ACT HOUSE 第7期生 年末発表会

僕らがこのイベントをやってからもう1年経ったのかぁと感慨深くなりましたし、なにより7期生の方達とはほぼ初対面だったので、とてもワクワクしながら見学させていただきました。
自分が先輩という感覚もないのですが、こうしてファミリーが増えていく感じは嬉しいものですね。

在学生による自作の詩、そして作演出した作品たちを発表する場で、ワークショップとしては初めての発表の場となり緊張感のある日です。
まるで親のような気分で見守っていましたが、そんな心配が必要ないくらいみなさんすごかったです。

作品を作るうえでの感性も、それを表現する能力も。演技力だけじゃない個性だったりとか、堂々とした精神力とか、見ててすごいなぁと感心してました。
僕もそういう個性欲しいなと思いますね。

来年3月の卒業公演でどう変化しているのかとても楽しみです。


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こうして振り返ると、結構充実した1年を送ってたのかなと思いますね。活動もプライベートも。


2022年はこれまでの人生の中でも、人の優しさというものにより強く触れることができたような気がします。

そして何より、去年ACT HOUSEに参加することを決意した自分を褒めたいですね。でなければ今回振り返る数が半分以下になってました(笑)。

5期生の卒業公演を観て、"こんな楽しんだお芝居をやりたい"と思って入ったACT HOUSE。自分達の卒業公演は一度延期になりましたが、その出来事があったお陰でそこから新しい劇団が発足されたのはまるで運命のように感じます。
照明の仕事も映画のお手伝いも、ここでの出会いがなければできなかったですしね。

誰かのために頑張るということができるのは、同期などの仲間たちがみんな素敵だったから。純粋な愛です。



出会ってくれてありがとう。大好きです。


あと全然関係ないですが、King Gnuの「一途」「逆夢」、ヨルシカの「春泥棒」を聴くと3月あたりのACT HOUSEの稽古場を思い出します。ちょっと切なくなります。



そしてイナヅマコネコさんに参加させていただいたことで、意識の大幅な変化ができたのかなと思います。

人のお芝居を見る時も無意識に以前よりもセリフの立てどころとかめっちゃ気にするようになりました(笑)。

あとは練習の質ですかね。どうやって練習してるのか、こういうところを気にしてる、いろんなことを先輩方から教えていただいて、盗めるところは極力盗もうと思いました(笑)。

お芝居にしても、歌にしてもダンスにしても、なにかを表現するうえで最低限必要な心構えがようやく脳内に植えついたと思うので、来年以降もその経験を無駄にせずに頑張ります。


僕は来年25歳ということで、アニバーサリーですね。

やりたいことがあるので今年ほど舞台は出ないと思いますが、学びを止めず、2023年も活動していきます。



来年もよろしくお願いします。

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