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『あしたげんきになーれっ!』終演後記

前回の記事でも少し書かせていただいてた現場はこちらでした。


ACT HOUSE第6期生の同期が立ち上げた新ユニット

激団やれたらやるわ


旗揚げ公演

『あしたげんきになーれっ!』

〈さよならアイドル編〉〈また来てアイドル編〉


2チーム計16公演が無事全て終演いたしました。



僕の照明デビュー作品。慣れないながらも何事もなく終えることができてよかったです。


今回はスタッフとして、同期として関わっていたからこその僕の思い、各キャストの方への感想など書き連ねていこうかなと思います。


まずは各キャストの方々へ。



〈シングルキャスト〉


芥川美織
  
この人がいなければ、この劇団が生まれることはなかったでしょう。ACT HOUSE卒業公演の時もそうでしたが、仲間のためなら労力を惜しまないという印象があります。だからこそ美織を大切に思う人がたくさんいるんだと思います。
  劇団代表でシングルキャスト、さらには照明のプランまで担っていて、とても頭が上がりません。どうか心も体を壊さないようにしてください。

本当にありがとうございました。第二回公演がありましたら是非また何かしらの形で関わらせてください。


笹嶋千秋
  前にもブログでベタ褒めしたような記憶がありますが、どんな役でも千秋という個性はあるのに、その世界に馴染むんです。これ本当にすごいと思います(ちなみに本人にも言いました)。
  舞台上ではとても良く通る声なのに普段はロートーンっていうギャップもまた良いですよね。

  恐らくシングルキャストの中でも1番セリフ量が多かったと思いますが、最後までやり切った姿はとてもカッコよかったです。尊敬してます。
本当にお疲れ様でした。

あとまた来てチームの開演前のゲームコーナーで本当に嫌がってたのが見てて面白かったです。


德重舞
  以前会った時に「舞の声はよく通るから噛んだら1発でバレるよ!」ってちょっとした圧をかけましたが()、その圧をものともしないくらいのお芝居でした。
  僕個人的には今作品の中でもとても難しい役どころだったと思うし、演じていて心を痛めるキャラクターだったと思います。稽古場でもとても大変そうでした。ですがそれを乗り越えた舞はすごいと思います。僕にはそのメンタルはありません。

〈さよならアイドル編〉


村上えりな
  初めて稽古場に参加した時、「なんで"うにょ"って呼ばれてるんだろう」って気になってました。個人的にうにょが演じた林道琴音はさよならチームの中で1番ビジュアルが好きですね。ツイッターでも綴っていたあの衣装のエピソードを聞いて、より気にかけて見てたキャラクターでした。
  うにょ自身が元アイドルということもあり、センター琴音の存在がよりリアルなものに感じました。
  今回の作品で初めましてでしたが、スタッフの僕にも良く接してくれてとても嬉しかったです。またどこかの作品でご一緒したいです。


土谷彩実
  まず台本を見た時に「あやみん良い役もらったな〜」って出演するわけでもないのにちょっと羨ましい気持ちになりました(笑)。前回のタイムマシンの時とは大幅に違うキャラクター性でしたが、僕的には前回よりもハマり役だなと思いました。
  久しぶりに会ったあやみんは髪をバッサリ切っていましたが、それが今回の絵里というキャラクターに似合っていました。ビジュアル含めとてもカッコよかったです。


清水未来
 4月に見させていただいた作品に出演してらっしゃったのですが、とてもかっこいい声を持っているなと気になっていました。感情の爆発がとても綺麗で、見ていて勉強になります。
  稽古場や本番期間中もいつも元気で、この座組は彼女と神城さんと舞によって明るくなっているなと僕が初めて稽古に参加したその日にわかりましたね。
  清水さんはとても身体が柔らかく、稽古場でも劇場でも柔軟体操をしているのですが、僕はそれに影響されて、毎日柔軟をするようになりました。ありがとうございます(?)。


若林結菜
  ゆいなも前作のタイムマシンの時から髪をバッサリ切っていたのですが、あやみんと同じでそれが葵というキャラクターにピッタリハマっていました。
  以前もブログで書いたのですが、声がとても好きなんです。お芝居も安心して見ることができて、彼女のお芝居は大好き。…なんですけど、彼女が出演しているエピソードは見ていてとても心が苦しくなるので、僕としては辛かったです(笑)。でも見れば見るほどに葵ちゃんの気持ちも理解することができて、そのシーンの思い入れも深くなりました。


橋本朔
  タイムマシンの時の音響として知り合って、昔演劇部に入っていたとは聞きましたが、出演者を見た時にまさか役者としての朔くんを見ることができるとはと驚きました。朔くんは僕がとっても苦労するナチュラルなお芝居をすることができて、すごいものを持っているなと初めて見た時から思いました。
  演じていた夏樹くんもとっても良い子で、朔くんにしかできないキャラクターだなと思いました。僕がやったら多分チャラくなります。
  次は来月の朗読劇のスタッフとしてよろしくお願いします。


神城優太
  高身長でとても良く響く声、お芝居の抑揚やバリエーションもすごくて、見ていてずっと飽きさせない演技力。同じシーンなのに毎回見るのがとても楽しみになっていました。
  いろんなエピソードを持っていて、稽古場やアドリブシーンでの盛り上げ方もお上手なので、照明席から密かにいつも笑わせていただいてました。人柄や仕草、声も含めてとてもカッコよくて、僕も神城さんみたいになりたいです。
  本番期間中にも別現場の稽古で忙しかったと思いますが、それが終わったらゆっくり休んでください。


早川宏輝
  僕がさよならチームの稽古に初参加した時は誕生日でしたね。サプライズでケーキをプレゼントいたしました。
  久しぶりに見たヒロくんのお芝居は、自然さが増していて、本番期間中にも成長していってました。来年の今頃にはどうなっているのでしょうか。
  来月も朗読劇で一緒になりますが、今回と同じ演出家にシゴかれ、さらに成長した姿が見れると思います。
  タイムマシンではちゃんとした絡みがなかったので、いつかまた共演しましょう。


〈また来てアイドル編〉


加藤明花
  この方がいなければ僕はACT HOUSEに出会うことはなく、この劇団にも関わることはなかったと思います。かとさやさんが繋げてくれた縁にとても感謝しています。
  さよならアイドル編とは作品性の大きく異なるまた来てアイドル編のお芝居のアプローチは全然違うもので、恐らくこれまであまり経験のないジャンルだったんじゃないかな思います。
  個人的に僕を間接的にこの場に繋げてくれたかとさやさんと共に作品を作ることができてとても感無量でした。次は是非役者として共演したいです。


西内琢馬
  脚本演出のまさみから「たくまくんかわいい」って何度も聞かされていたのですが、本当に可愛かったです。
  印象に残っているのは、稽古場で何気なくみんなで踊っていたダンスをすぐに習得して、それがまさか本番開演前のシーンに採用されるということですね。お芝居もダンスも本番期間中にどんどん成長していって、若さを感じました。吸収が早い。
  琢馬くんが20歳になる頃にはもっとすごくなってるんだろうな。12月の舞台もとても楽しみです。


井村友紀
  今作出演者、全17人の中で最推しの役者さんです。微妙な表情変化、濁りのない声、優しそうなお顔、どれも大好きです。
  歳上かと思っていたのですが、僕の1つ歳下と知って驚きもあり焦りもありました。こんなすごい人がいるんだっていう。
  本番開演前のシーンで井村さんが使用していたペンライトとスマホスタンドは僕が貸し出したものです。とても誇らしいですね。
  砂川というキャラはとても友達にいてほしいなと思うほど素敵で、そう思わせてくれたのも井村さんのお芝居のおかげだと思ってます。また別の作品でのお芝居も見たいし、是非ご一緒したいなと思います。


田中寿英
  芸人・楽山を演じていたのは本当の芸人さんでした。なので芸人らしい動きがとても自然で、これ以上ないキャスティングだったなと思いました。
  ボケ担当のお芝居がとても上手くて、普段もボケ担当なのかなと思ったらツッコミ担当らしいです。いつか田中さんの出演するお笑いライブも観に行ってみたいです。
  舞台演技というのはなかなか経験がなかったみたいですが、今回で味を占めてまたどこかでやってほしいです(笑)。応援しています。


安里凌
  この方も歳下と知って驚いた役者さんでした。2年ぶりのブランクを感じさせないほど堂々としたお芝居は見ていて魅了されていました(凌だけに)。
  目力があって、声もとても素敵で、とても羨ましいなと勝手に思ってました。僕、声フェチなんですよ(笑)。この作品良い声の人多すぎて困っちゃう。
  相方が変わってくれない苦悩と対峙して、一旦離れてみても結局相方しかいないと気付く姿にとても心奪われました。コンビは夫婦という話を聞いたことがありますが、マルチーズ帝国のお2人は本当にコンビでした。是非完成版の漫才を見てみたいですね。楽しみにしています。


真白ゆうみ
  現役高校生の役でしたが、何の違和感もなく見ることができました(良い意味で)。僕が勝手に思ってることですが、真白さんは恐らく自分はこのお芝居が得意だなというジャンルを既に見つけてると思うんです。得意分野があるとそこから派生することもできるし、自信もつく。舞台上でも堂々としたお芝居をされる方だなぁと6月に観させていただいた「色づく夏はみかん」を見た時から思いました。
  さらに武器を持ったら無双するくらい化けそうなので、脅威ですね。


滝本悠人
  本番期間中で1番飛躍的に成長した方だなぁと思いました。スタッフとして関わってるとそういう目線でも見れるから楽しいですね。親の気分でした(?)。
  僕が初めて参加した稽古が終わった後、自分から「ダメ出しがあったらガンガン教えてください!」って聞いてきてくださって、すごく向上心があって素敵な方だなと思いました。なんか歳上の方に対して失礼なことを言ってるような気もしますけど(笑)。
  人柄も良く、とても魅力的な方で(あとイケメンだし)、座組でも愛されている理由がわかります。これからどうなっていくのかとても楽しみな役者さんです。
  個人的に滝本さんともっと仲良くなりたい。




さて、ここまで長々と各キャストの方に想いを書いてきましたが、何より僕は無事にこの劇団の旗揚げが終演したことに心より安堵しております。


そして来てくださった方々への感謝もたくさんあります。


僕がただのスタッフだったらそうは思わなかったと思いますが、昨年から半年間過ごしてきた同期が立ち上げた劇団というのはやっぱり思い入れがありますね。


稽古も後半に途中から突然参加した身故、皆さんほど感動は分かち合えないですが、僕はこの『あしたげんきになーれっ!』の座組を愛してます。

旗揚げ公演にここまで素敵な役者の方々が集まっていただけたことに嬉しく思います。


僕は別作品とスケジュールが被って出演キャンセルになってから、観客として応援しようと思っていましたが、1度しかない旗揚げに裏から支える機会があったことにとても感謝しています。


初照明ということもあり、不安や緊張で本番中に心拍数が122を記録したこともありましたが、2022年の中でも濃密な時間を過ごせたと思います。



もし第二回公演があった際は是非役者として出演したいですね。


スタッフは…、ちょっと孤独を感じたのでやめておきます(笑)。あえて僕もうっすらと壁を作ってたんで。


いつもとは違う視点でお芝居を見ることができたので、僕自身の成長にも繋がったと思います。


僕の役者活動はしばらくありませんが、次に表に出るときはヒトカゲからリザードンになるくらいまでレベルアップできてればいいなと思っております。


頑張ります。

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