住居思出①

10年程前の思い出語りをさせて頂きます。

実家から通っていた大学を卒業すると同時に就職先の近くに1人暮らしをする事にしました。

親元を離れて暮らしてみたいという想いと社会人=自立というイメージによる極自然な理由だったと思います。

これから書く記事は、そんな思い出深い当時の住居(アパート)についてです。

ちなみに現在は家庭があり、マイホーム購入の為に不動産サイトを閲覧する毎日です。そうすると当時のアパートや生活が無性に懐かしくなる、けれども記憶は曖昧になっているからnoteに記す、といった経緯です。分かりやすく言うと当時のアパートエモいからです。

さて、大学時代は結構な額をアルバイトで稼いでいたのに貯金は皆無、そして1人暮らしなんてした事がないので生活費の所要額も見当が付きませんでした。

となると、不動産選びは家賃の安さが最優先となります。

その他に優先した事は、職場に近い事、トイレ風呂別、収納多め、そしてロフトがある事。

ロフトは学生時代の友人宅で初めて目にした時に感動して憧れたからです。あの秘密基地のような隠れ部屋のような特別感。むしろロフトがある事が最優先事項だったかな。

当時はガラケーだったのでezwebを駆使して駆使して色々と不動産を探したはずです(あんま覚えてない)

そしていざ、条件に合う物件を見つけ内覧。

もちろん、上記の条件は全て満たしている物件です。

肝心の家賃は36,000円。間取りは後々記しますが破格です。ましてや政令指定都市なのに。

だがしかし。当時22歳の若者、内覧中に不動産屋のおばさんへ「金無いので家賃安くして下さい」というパワーワード。

当時は分からなかったのですが、不動産屋はあくまでも仲介業者だから家賃の設定は大家との擦り合わせなんですよね。だのにおばさんたらその場で35,000円に変更してくだすったのよ。

という訳で、確か1件目の内覧で(あんま覚えてない)入居を決意。

ありがとうおばさん。感謝してる。退去した時に敷金全然返ってこなくてあれこれ家賃ケチったからかなって疑念を抱いたけど感謝してる。800円ぐらいしか返ってこなくてあれこれ家賃ケチんないほうが得だったんじゃねとか思ったけど感謝してる。

だってあの時おばさんは初めて1人暮らしを始めようとしてる心許ない自分に優しく接してくれたから。それがきっかけで1人暮らしのスタートラインに立てたのだから。

お気付きの方もいるかもしれませんが、私は捕食するよりされる側の人間だ。卯年生まれの山羊座だ。真っ白だ。草しか食わねえ。肉食される側だ。

そんな草食動物の思い出語りはもう少しだけ続きます。