20230817

 『第六回阿波しらさぎ文学賞』が発表され、坂崎かおる「渦とコリオリ」が選ばれた。徳島新聞賞は幸田羊助「聖域」。六枚道場の頃から見知った方が受賞者になったというのは嬉しいことだ。それにしても坂崎さんは凄くて、去年から文芸賞を獲りまくっており、界隈では〝道場破り〟と呼ばれるほどだ。クオリティの高いものをそれなりのペースで量産し続けるというのは、もはやプロの領域である。確かにもう〝免許皆伝〟の実力は証明されて余りあるだろう。文芸誌にもすでに掲載されているし、むしろ、どの出版社が坂崎さんの単著を出すか争奪戦が起きそうな勢いである。わたしはBFC3の準決勝作「フラミン国」がとても好きだった。文學界に掲載された「母の散歩(犬に改題)」も大変好みであったので是非読んでみてほしい。こちらはアンソロジーとして来月発売されるそうだ。

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