20231102

 最高気温が二十五度まで上がるまさかの夏日。歩けば汗ばむほどの陽気だった。一一月にこの暑さはさすがに違和を感じる。ハロウィンも渋谷では混乱なく終わったみたいだが、一一月二日はメキシコの「死者の日」だ。日本におけるお盆のようなもんだろうが、白塗りで骸骨に扮したり、カラフルな頭蓋骨、マリーゴールド……と、色彩豊かで楽し気なイメージがある。アレハンドロ・ホドロフスキーの映画『リアリティのダンス』でもラストシーンで死者に扮したエキストラと主人公が踊りながら宙に浮く場面があって、とても印象的だった。今日のような暑い日は、むしろメキシコの荒涼とした大地で彼らが死者を偲んで行う祭りの光景が似合う気がした。

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