20240209

 The Smileの新譜『Wall Of Eyes』を最近は繰り返し聴いている。Radioheadのフロントマンであるトム・ヨークとマルチプレイヤーのジョニー・グリーンウッド、ドラマーのトム・スキナーによるプロジェクトの二枚目となるアルバム。正直、二年前に発表された前作『A Light for Attracting Attention』はピンと来なかったが、今作はかなり良い作品だと思う。二年間ツアーなどでバンドとしてもまとまってきたのだろう。表題曲「Wall of Eyes」は去年末にポール・トーマス・アンダーソンによるMVとともに公開されて、そちらも独自の世界観を持っていて期待通り、というか期待を超えてきたと言っていいだろう。どの曲も彼らがやりたかった音像を完全に作り上げていると思う。特に「Friend Of A Friend」の転調に次ぐ転調を重ねながらも美しくまとまっている、その出来には惚れ惚れする。気が早いが、Radioheadの次作に期待してしまう。

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