20240519

 文フリ東京当日。流通センターでの開催は今回が最後で、次回からは東京ビックサイトに会場を移す。おそらく流通センターに行くことは今後ないだろう。買い物のことを考えると、移動中に読む本はどうしても文庫になる。そう考えると電子書籍はこういう時に便利なのかもしれない。この日は、フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』(岩波文庫)を持って行った。
 午後三時くらいに到着した。会場の前では、ガザ地区へイスラエルによる虐殺のスタンディングデモをやっていた。先日、三島賞を受賞した大田ステファニー歓人が会見で「声を上がてくれる先輩がいると嬉しい」と言っていたことを思い出した。第一会場でチケットぴあで買った電子チケットを提示して青い紙製リストバンドをもらった。今回から千円の入場料が取られるにもかかわらず、会場は前に進むのにも一苦労する人出だった。オカワダアキナさんのブースで店番をしていた、冬乃くじさんに会って「庄野潤三アンソロジー」を買った。無料配布していた冬乃くじさんの新作短篇「火星の音」のパンフレットを頂いた。他のブースも回りたかったが、あまりの人の多さにそそくさと会場を出た。
 第二会場は第一会場に比べて幾分かマシな人出だった。所属する破滅派ブースに行って売り子をやった。破滅派から『ほろほろ落花生全集』が出版された、ほろほろさんは人あたりのため、サイン本を残しホテルに戻ったという話を聞いて噂通りの人だなと思った。「文芸エム」主宰の原さんや「代わりに読む人」主宰の友田さんがブースに来て最新刊を買っていってくれた。ほかにも様々な人が「破滅派21号」を手に取ってくれた。
 浅草橋で打ち上げをし、そこで初めてほろほろさんにお会いした。物腰の柔らかな人だった。ほかにも昨年文藝最終候補に残った今村和人さんも来てくれて色々お話できた。次回は東京ビックサイトになるので、こういう一日もまた様相が変わる。そう思うと不思議な感じだ。

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