20240111

 そういえば、昨日はデヴィッド・ボウイの命日で、彼が亡くなってから八年が過ぎた。遺作となった『★』がリリースされた直後だったこともあり、かなり衝撃を受けたことを覚えている。表題曲のMVも素晴らしく、彼が闘病生活を送っていたとは露とも知らなかった。忌野清志郎の時にも思ったが、やはりレジェンド的存在は観れるときに観ておかないと絶対に後悔する。わたしは彼のパフォーマンスをライブで見ることは叶わなかった。『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』を先日観て、あの時代に同じ空間にボウイが居ることは本当に素敵だと心底おもった。彼が日本に住んでいたということも未だに信じられない。それだけ、日本の高度経済成長期、バブル期は魅力的だったのだろう。
 エメラルド・フェネル監督の映画『ソルトバーン/Saltburn』を観た。彼女の映画は『プロミシング・ヤング・ウーマン』を面白く観たので、期待値も高かった。今作はオックスフォード大学に入学した垢ぬけないオリバーが良家のフェリックスと親しくなり大学デビューを果たす。父が亡くなったと言う、オリバーの家庭の事情を哀れんだフェリックスは実家に夏休みに滞在するよう提案する。だが、ソルトバーンにある王宮のような豪邸で彼の家族と親しむオリバーの本性が徐々に明らかになっていくというサイコホラー。とにかく、オリバーを演じるバリー・コーガンが不気味過ぎて心配になるほどの怪作だった。

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