20240227

 晴れて、気温も少し上がった。最近、マーガレット・アトウッドの『侍女の物語』(ハヤカワepi文庫)を読んでいる。女性が生む機械のように扱われるディストピア小説。舞台は戦場となった北米大陸で、なぜ戦争になっているのか、何年頃なのか、そうした詳細は分からないまま読者は一人の女性の視点から背景を徐々に背景や雰囲気を理解できるような構造になっていて、時々挿入される女性の現代らしき思い出を読み、それが未来らしいことを知る。アトウッドの作品はこれが初めてだが、くせのない文章でリーダビリティが高いと感じた。

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