20221228

 晴れて寒さも和らいでいる。気候だけは平和な年末である。年末締め切りの原稿を何度も推敲している。キリがないのでそろそろ出そう。春先の原稿も着手しているのだが、こちらは遅々として進まない。まだ文体に迷いがある。『文体の舵を取れ』の課題を進めた方がいいかもしれない。今年はどのくらい本を読んだのだろうか、記録していないので分からない。印象深かった本について考えている。今年はジェイムス・ジョイス『ユリシーズ』が発刊されて百年になるそうだ。夏くらいから挫折していた現代文学の金字塔を読み進めている。その感想というか、書評というか、よくわからないものも書いている。(→https://hametuha.com/essaie/69097/)創作において大いに影響を受けたのは、マリオ・バルガス=リョサの『つつましき英雄』になるだろう。文中における視点移動の技巧は、たいへん勉強になった。あとは小説の参考文献として読んだ、MC漢a.k.aGAMIの『ヒップホップ・ドリーム』、鈴木智彦『サカナとヤクザ』あたりだろうか。それから、堀江敏幸『その姿の消し方』も印象深い作品だった。


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