20221118

 快晴。また気温が上がった。体温調整が狂うと、いろいろと不調になりそうだ。Twitterの社員があと一週間でTwitterは終わるとつぶやき、TL上で「さよなら」を早めに告げるFFが散見された。Facebookやインスタは登録しているが、最近はめっきり更新が滞っている。SNS運用はクリエイターにとって今や欠かせないものとなっているが、今後どうなっていくのか、破滅派を主宰する高橋文樹氏のスペース「ふみちゃんねる」をちょうど昨日聴いていて、彼がSF作家クラブに加入した話題において作家自身はプラットフォームに頼らずに自身のHPを持つべきと語っていたことがクリティカルに響いた。思えば、敬愛する思想家・東浩紀は資本主義社会の中で言論の場を作るという理念のもと、ゲンロンという会社を立ち上げて、さらにシラスという動画配信プラットフォームを運営するということをこの十年で成し遂げている。彼らはやはりイーロン・マスクら新自由主義を表象する資本家が大きな力を持つ世界の中で何が一番大事なのか、早い時期から見極めていた。しかし、ロシアの侵略に対してウクライナのゼレンスキー大統領によるSNS戦略がある程度功を奏したのも、イーロンの単独プレイであることは事実だ。この世界はそういう善悪をはっきりと切り分けられるような倫理観で成り立っていないことは自明である。にもかかわらず、SNSでは自身の正義観だけが先走って、誰かが誰かを攻撃するという分断を加速させた。これからは閉じたコミュニティが乱立してその中で人々は交流していくような世界になるのかもしれない。インターネットに世界が夢見た幻想は、ついに終わりを迎えるのかもしれない。

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