20230317

 先日、この日記で袴田事件について書いたが、検察は最高裁に特別抗告をしたというニュースが伝えられた。ちょっと信じられないことだ。これから結論が出るまで一五年の歳月がかかるということだった。現在八四歳の袴田巌さんにとって、それは残酷すぎる宣告だろう。冤罪が起きてもこれでは救済できない。こんな司法制度は直ちに改正すべきだ。そもそも警察や検察は明治時代からの組織が受け継がれている古い体制である。まずこの組織改編から行うのが賢明だろう。昨年話題を呼んだドラマ『エルピス』では冤罪問題と政治の問題がクローズされたものだったし、現在放送されている『罠の戦争』では政治家と警察組織の癒着が描かれている。現実がドラマよりも残虐であるというのは恥ずべき事態なはずだ。この深刻な問題をフィクションではなく、現実の問題としてメディアはきっちり追求してほしい。

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