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良いマインドワンダリングとは?


1日の約半分はマインドワンダリング


目の前の課題や出来事から注意が逸れて,無関係な思考を行う現象を「マインドワンダリング」(心が彷徨っている状態)といいます。一方で、マインドワンダリングとは逆に、「今この瞬間」に注意を向けている状態を「マインドフルネス」といいます。マインドフルネスは、マインドフルネス瞑想などとともに、多くの人に知られるようになってきており、ストレス低減や集中力を高めるのに有効であるというエビデンスも揃ってきているので、「マインドフルネス=良いこと、その逆の状態であるマインドワンダリング=悪いこと」と思われがちです。

確かに、米ハーバード大学のマシュー A.キリングスワース博士らの、2,250人のアメリカ人を対象にしたiPhoneを使った調査で、マインドワンダリングの状態を調査したところ、マインドワンダリングな状態は、幸福度の低下に関連することが明らかになりました。

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