牛肉麺絵日記 27/100杯目 老宋記真善美牛肉麵(台湾・台北)4/27/2013
牛肉麺屋さん巡り27日目。2013年4月27日 夕方6時。(台湾・台北)
今日はMRT地下鉄・六張犁站 を降りて、地元の知人に勧めてもらった牛肉麺屋さんに向かって歩いている。牛肉麺屋さん巡りも27件目になると、新しく出会った人達から色々とお店の情報を教えてもらえる様になってきた。数人の人にオススメの店を聞くと『ここに行けば?』『いやあの店はそんなに良くない』などと熱心に勧めてくれる人達もいてありがたい。今日行く予定のお店は、賛否ある様ですが結構な人気店。人の好みはそれぞれで、面白い。
駅を降りると檸檬としぼりたてのオレンジジュースを売る農家の直売店だと思われるお店があり、檸檬を大袋で豪快に売っていた。台湾のレモンは皮が緑色の品種で、皮が薄めで果汁が多く薄っすら甘みを感じ、美味しい。檸檬屋さんを曲がり、路地に入ると商店はほとんどなく、鶏肉飯店と小さな寺院以外目立った建物はない。静かな路地裏を、自転車置き場やアパートを見ながらのんびり歩くと少し飲食店が並ぶ通りに出た。その中に今日伺う牛肉麺店・老宋記真善美牛肉麵があった。
店内にお客さんは半分ほど。今日は家族連れが多い。入り口には台湾おでん滷味(ルーウェイ)が沢山並んでいる。すごく雰囲気がよいお店。店主はほがらかで、従業員は楽しげに仕事をしている様に見える。店主に勧められて奥のテーブルに座る。ゆったりとテーブルスペースを取っていて、清潔な店内。店主に紅焼牛肉麺を注文し、店内を眺めた。
麺が来る。丈が5−6cm程はある豪快な牛肉がゴロゴロと3つ4つ。香りが今まで食べた牛肉麺とは全然違い、洋食店のビーフシチューの様な香りがする。・・肉をよく焼いてから煮たのだろうか・・ウスターソースの様な香りがする。・・台湾の香醋の様な香りがする。・・スープの色は他店に比べてかなり濃い。味は軽い。ほのかな酸味。スパイス感はあまりない。上に乗った酸菜はかなり薄めの味付け。美味い。ほんの少し乗った香菜が全体の香りに幅をつける。麺は細麺。肉は柔らかいが、今まで食べた紅焼牛肉とはかなり違った印象を受ける食感。歯ごたえもあり、薄甘い。美味しい。文句がない。
お店を出て路地裏を歩く。早く帰って今日の仕事の続きをしよう。そんな気分にさせられた。