独立する人が知っておくべき、5つのこと

●この内容は3人のために書きました。

1:会社以外でも、自分で稼ぐ力をつけて生きていきたい人

2:会社員を辞めて独立したいが、色々と不安な人

3:独立・起業する人、または、憧れを抱いている人


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会社員生活を5年以上過ごした後、会社を辞めて独立。

それから5年以上経ちました。

自身の経験から、『会社を辞めたい』『独立したい』『独立したいが不安』と思っている人に『これは知っておくと良かったな』と思える内容を5つのテーマで短めにまとめてみます。


●目次

独立する人が知っておくべき、5つのこと


1:独立してもOKかどうかの基準1(貯金額編)

2:独立・起業してもOKかどうかの基準2(収入編)

3:独立後1〜3年の間に社長がやること(現実論)

4:独立と孤独

5:(大事)全ての社長が経験することを知っておく

終わりに:独立してよかったこと


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(これから書く内容は、スタート時に1人〜5人以内の会社・初期投資額が100万円以内・基本ゼロスタート、という状況を想定しています。)


1:独立してもOKかどうかの基準1(貯金額編)

まず『いくらくらいあれば、独立して安心か』

ローンの有無、独立後の収入見込みやコネなどで左右されますが、ここでは『ローン無し・仕事のコネなし・その他きほん有利な条件無し』として考えます。

結論から言うと『300万円』はあった方がいいです。

逆に、『100万円以下』は、結構ハードな印象です。

理由は、独立後に半年〜1年ほど売上が思うように立たなくても、300万円ほどあればなんとかなる程の金額だからです。

逆に言うと、独立後に貯金がほぼないと、売上が全く立たない場合は資金ショートしてしまいもったいないので、貯金はある程度用意しておくべきと思います。

独立して1年ほどは売上を作る段階であり、いきなり安定して売上が立つことは稀です。

ほとんどは、独立後2〜3年経過してから、売上が立つようになります。

よって、『売上が経ちにくい時期=最初の1年』は、持ち堪えるための資金として貯金をしておくのが現実的です。



2:独立・起業してもOKかどうかの基準2(収入編)

独立・起業できる人は『自分で売上を立てる=自分の口座にお金が振り込まれる』ことが大前提です。

では、月の収入がどれくらい見込めれば独立してもいいか。

理想は、今の会社でもらう毎月の給料以上稼げるならOKです。

独立の段階で、今の稼ぎよりもいい状態はけっこう難しいですが、うまくいく起業は『すでに稼ぎが見込める』状態であることは間違いないです。


では、『今の給料よりも稼ぎの見込みが少ない場合はどうするか』

その場合は、『固定費をかけない起業ならOK』です。

具体的には、


・家賃 :自宅を事務所と兼ねて利用する

・従業員:当面は社員を雇わない

・住まい:もし事務所や人手が必要なら実家や家族を使う


これだけで、月に10万円は変わります。

独立して資金繰りに困る人は、大抵が『固定費をかけ過ぎ』です。

失敗の確率を減らせる方法として、これは押さえておくべきと思います。



3:独立後1〜3年の間に社長がやること(現実論)

実際、起業したら社長は何をやってるか。

周りの仲間・知人・自分の経験から言えることは『独立後3年間は、ひたすら雑務や地味な作業をコツコツやる時期』だということです。


『オレは社長になったぞ!』と言って、ふんぞりかえっているヒマはないくらいです。

世間のイメージは『社長業=自由・華やか』かもですが、それは、起業し軌道に乗せてからの話です。

少なくとも、最初の3年間くらいの間は、雑務ばかりとも言えるほど、地味な積み重ねの時期だと思っておくといいです。



4:独立と孤独

会社員でいる時は、上司・同僚・後輩などがいます。

独立すると、それがいなくなります。

つまり、孤独な状態を背負うことになります。


独立したての社長は、3で書いたように、黙々とした積み重ねの時期です。

ひたすら、やるべきことをやっていくプロセスです。

この時期は、ほぼ精神的に一人の状態で、タスクをこなしていきます。


また、経営者としての様々な決断も、自分で決定していきます。

『誰かに決めてもらう』ことはできません。

この、様々な決断を社長本人が行っていく状態も、孤独な作業です。


独立したい人は『孤独を背負う』



5:(大事)全ての社長が経験することを知っておく

個人的に、ここは重要な話です。

社長業は責任業です。全ての責任を背負うのが、社長です。

会社員時代との明確な違いがここにあります。


責任とは、具体的にどういうことか。

・資金繰りを考える。お金がなくなれば廃業する責任

・訴えられたり、訴える必要が出たりなどの裁判沙汰・法的責任

・税務調査や行政処分などリスク管理の責任

・警察沙汰に責任者として対応する責任

・社員や従業員の盗み、持ち逃げ、モラルハザードとの対峙


全ての責任が、社長に存在します。

これらは『なるべく避けたい』

でも、時間を経ると、必ずどこかの時期に経験することです。

独立者・経営者は避けられません。

だから、恐れたり、不安になったりするのではなく、『それが当たり前・起きるもの・みんな経験してること』と知っておけばいいのです。


終わりに:独立してよかったこと**


・自分の裁量で決断できる

→上司の顔色を伺う必要がない

→嫌なお客さんは自分から切ることができる


・働き方、ペース配分、環境を選べる

→満員電車に乗って出社する必要がない

→自分が最も集中できる環境を選べる

→働きたい時は働き、身が入らない時はしない、というコントロール性

→人間関係の悩みがない


・自分でお金を稼いでいるという自信がつく


・これからの長い人生において大切な、会社に所属しなくてもお金を得るスキルが得られる


・自分が自分である状態で生きることができる

→会社員時代には得られなかった心の状態

精神的に自由な状態で仕事ができること。これほど価値のあることはないと、個人的に思っています。

これだけでも、独立して本当によかったと言えます。



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