記憶。
「よく、そんな前の事を覚えているね」
昔ながらの友人や、職場の同僚、大切な人からこの言葉を貰う度、私はとてつもない喜びを感じる。
「よく、そんな前の事を覚えているね」
⇒「そういえば、そんなこともあったね」
と、一緒に振り返られている気がするから。
「よく、そんな前の事を覚えているね」
と言って貰える以上、完全に『過去』にはなっていないような気がするから。
もちろん、『過去』ということに変わりは無いのだけれど、自分1人で振り返る時よりも、
その時の表情や声色、仕草等、色んな視点で物事を振り返られる。
また、自己満を含めた感覚として物を言うが、
《この人と一緒に、あの時間を過ごしたんだ》
という、実感(?)実績(?)
あまり上手く言えないけれど、そういうものを感じる。
1度さよならをしてしまえば、
物理的問題で会えなくなってしまったら、
もう2度と一緒に『過去』を振り返ることはできない。
だから私は、できる限り、可能な限り、
『記憶』
として、一緒に過ごした尊い時間を、
自分の中に残していきたいんだ。
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