見出し画像

40歳でJクラブからスタートアップに転職したけど1年で退職しちゃった話(後編)

意気揚々とスタートアップに転職しましたが、1年で退職しました!
▼前編はこちら▼

アスリートのセカンドキャリア問題は有名ですが、個人的にはクラブスタッフのセカンドキャリア問題もあると思っています。転職後、つながっているクラブスタッフから転職相談やスタートアップについて聞かれることもあったので、自分の経験がクラブスタッフの皆さんの一助になれればと思って記します。


転職5日目:一人目広報採用だけどテレアポ!?

最初の仕事がテレアポ。この辺りは入社前にも少し説明があったので特に違和感はありませんでした。テレアポのトークスクリプトがなかったり、リストが精査されてなかったことも想定内。CEOとの飲み回数がやけに多かったことは慣れるまでは嬉しかったし、これがスタートアップか!ってちょっと思ってた笑
※確か最初の3カ月間は毎週1回はCEOと飲んでた。この場でかなり人柄や考え方などが参考になった。

転職30日目:最適解”勝手にやる”にたどり着く

最初は承認の流れや報告頻度など企業内ルールを探っていたけど、この辺りから「いいと思うことは勝手にやって、どんどん進めよう」マインドに。”コミュニケーションコスト”というフレーズが社内でよく飛び交ってて、忙しい経営陣を見ていると、質問や確認の時間もままならないほど忙しそうだったのでたどり着いた最適解が”勝手にやる”です。とにかくスピード。これです。

基本的にざっくりと戦略や方針が下りてきて、それに基づいて「あなたは何をしますか?」って感じだったので、毎日のやることや優先順位は各個人に任せられている職場でした。やったもん勝ち、というか、裁量権しかないのでこれはこれですごく良かった。

逆に自走できなかったり、主体性がなかったりする人はスタートアップへの転職は絶対やめた方がいいと思う。即死します。

転職48日目:猛烈に働くので家飲みが激減!?

「えっ!?もう今週終わったん!?」「もう朝か!?」みたいな感覚がガチであり、それぐらい仕事に没頭できる環境でした。勿論全員がそうではなかったと思いますが、自分は無我夢中で働いていました。後述しますが、仕事の範囲が増え、働く時間を増やさないと全く回らない時期もあったので。

なお自主的に働いていたため、この環境にストレスを感じたことはほぼなかったですね。長時間労働は全く苦にならなかった。経営陣は自分が休んでいる時、寝ている時でさえ働いているのが想像できたので。背中は大きかったなーほんと。

転職57日目:急にきた「LP作れます?」笑

「お昼どこに食べに行きます?」みたいな感覚で「LP作れます?」って笑

これは正直まいった。

STUDIOというノーコードツールで作るのですが、引継ぎ者不在のため自分で勉強しようにもそんな時間なんてないので「えいやっ!」って感じでガンガンさわって確かめながら制作することに。そんな感じでSTUDIOをさわってたら、夜の23時頃、サービスサイトのTOP画面が既存の全く別のページに変更されちゃった!もうどうしていいかわからないし、相談できる相手もいなかったけど、なんとか自主解決。

さすがにその様子をみて不憫に思ったのか、当時別部署のデザイナーが手伝ってくれることになり、ようやく完成、そして公開。

あとはこれまた初めてさわるHubspotで前任者が作っていたワークフローがある時作動し、全顧客ステータスが一瞬で全て変更されたこともあったりと、この時期のメンタルが一番やばかったなー。

スタートアップ企業の退職者はやはり多かった

色んな理由がありますが、別れの数は想像以上に多かった。そのたびに変わる組織図、増える職務となかなか大変。二人三脚でやってきた隣の席の好青年(英語ペラペラ、前職セールスからのデザイナー転身と変わったやつw)の退職は残念だった。またいつか一緒に仕事したいよ、tommy!

▼よりスタートアップのリアルに興味がある方は彼のnoteもチェック!

最終的な職種は広報×マーケ×セールス×カスタマーサクセス

記憶があやふやですが、当時のTwitterを参考に多分以下のような感じで職種がどんどん広がっていきました笑

<入社してからの仕事内容> 
 5月:一人目広報
 7月:広報×マーケティング
 9月:広報×マーケティング×セールス
12月:広報×マーケティング×セールス×カスタマーサクセス

要するに最終的にはリード獲得、ナーチャリング、商談、契約後のフォロー等を全てひとりでやってやったぜ!!! 激務は激務ですが、これむっちゃ効率良かったかもです。

例えばカスタマーサクセスでユーザーさんから良い点いっぱいヒアリングしたら、セールスでは「この機能、ユーザーさんにむっちゃ評判なんですよ!なぜなら◯◯」みたいに言えるし、マーケ目線ではリード獲得時のコピーや訴求点の解像度が爆上がりするので、CV良くなりそう、とか!

ちなみにこう書くと何とかやれそうじゃん!って思われるかもですが、何とかならなかった笑 退職者や取引先含めて「えっそれ大丈夫!?」ってものすごく心配されてたので、逆にやってやるぜ!ってちょっと意地にはなってましたね。大人の青春、これぞスタートアップ!!

"カオスで何もなく後半年で死ぬかもしれない恐怖と夢を噛み締める日々の感覚は知っておいた方が良い"

たまたま見てすごく納得。
入社してからほんとずっとこの感覚だった。ずっと胃が痛かった笑
ようやくゆっくり眠れそうです笑

最後に

退職理由はたぶんスタートアップあるあるです。察してください。
その他、言語化できない部分ももちろん多々ありますが、総じて猛烈に働ける環境に身を置き、そこで走り切った経験は間違いなく自分の財産です。

なお退職祝いにちょっと飲みたいって方がいたらTwitterでいつでもDM下さいね笑 ▶▶ https://twitter.com/SHOKTKR

「お疲れ様でした!」って共感した方はぜひ「スキ」を押してってください!


この記事が参加している募集

退職エントリ

例: よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます! (140文字以内)