思い通りの攻撃をするための、サーブ後の「待ち」の話🏓
もしかして、3球目攻撃がうまくできないと悩んでいませんか!?
3球目攻撃がスムーズにできない理由は、だいたい以下の2つです。
▣サーブそのものが甘い
▣サーブ後の待ち方に問題がある
この2つのどちらかもしくは両方です。
今日は、2つ目のサーブの待ち方についてです。
これを意識するだけで、3球目攻撃がよりスムーズにできるようになりますので意識してみてください。
それでは解説させていただきたいと思います。
(1)3球目攻撃をスムーズに行う ために必要なこと
3球目攻撃を狙うためには、サーブ力を高める必要があります。
さらに、それ以外にも3球目攻撃をスムーズに行うための重要なコツが1つあります。
それが、自分の出したサーブによって相手レシーブの待ち方を変えるということなのです。
なぜなら、自分の出したサーブによって相手のレシーブ方法が変わるからである。
あなたは今、「そんなことは当然だ、言われなくても分かっているよ。」と思ったはずだ。
しかし、この単純なことを意識的に行えている選手がどれほどいるだろうか!?
一般選手の多くは、サーブそのものに気を取られ、「チャンスボールが来ないかなぁ・・・」と待ち方をなんとなくおろそかにしている傾向があると筆者は感じている。
待ちを意識的に行わなければ、せっかく良いサーブを出せたとしても、予想外の返球が返ってくる感覚に陥るのは言うまでもない。
この記事では、それぞれのサーブ別に待ち方の基本的な部分をお伝えさせていただきたいと思います。
ぜひ熟読してほしいです。
(2)サーブ別の待ち方
出したサーブによる待ち方には、大きく分けて3つの考え方がある。
▣出した回転によって待ち方を変える
▣出した長さによって待ち方を変える
▣出したコースによって待ち方を変える
以上の3つです。
この3つを組み合わせて、よく使われるサーブからの待ち方を説明したいと思います。
以下はあくまでも筆者の一例だが、重要なのは、立ち位置と頭の中の意識である。
❶バック側に短い下回転を出した場合
よく切れた短い下回転サーブを相手のバック側に出した場合、相手はこちらのバック側にツッツキで返球してくることが多い。
なぜなら、「強打されたくない」という無意識的な心理が働きやすいからです。
筆者の場合は、それをあらかじめ予測しておきフォアハンドドライブを打つ意識でややバック側により、回り込む準備を整える。
この時に注意したいのは、相手のラケット角度をよく見ることです。
短い下回転を出した場合、フォア前にストップされるケースもあります。
♦サーブを出したら回り込む準備を整えつ つ、相手のラケット角度に注意を払おう。
そうすることで、こちらの反応を素早くすることができます。
チキータをされる場合もあるが、このサーブは縦回転系であるから、強烈なボールが飛んでくることは少ない。
相手のラケット角度に注意しておけば十分に対応できるだろう。
練習では、ツッツキとストップどちらにも対応できるようにしておこきましょう。
ちなみに、相手のツッツキの質が高ければバックハンドドライブで対応することも視野に入れておくといいでしょう。
★立ち位置:バックよりで回り込む準備 (ツッツキの質が高い場合は、以後両ハンド で構える)
★頭の中の意識:相手のラケット角度に注意 し、フォア前のストップも同時に警戒
❷フォア側に短い下回転
これは、筆者のフォアハンドの威力に印象があるからかもしれないが、バック側にサーブを出した場合と同じく、体感的にはこちらのバック側にツッツキで返球してくる可能性が高い。
ただし、相手のフォア前に下回転を出した場合には、回り込む意識はほとんど持たない。
♦両ハンドドライブを振れる状態で待つこと を心掛けている。
なぜなら、フォア前に下回転を出してこちらのバック側にツッツキをされた場合、バック側にサーブを出したケースよりもレシーブされる距離が短くなるからだ。
距離が短いと、回り込む難易度が高くなる。
回り込みをしても詰まらされて甘いループドライブになりやすいうえに、回り込もうとしているときにフォア側にツッツキをされたらこちらの体から逃げるようなツッツキになり、ラリーの主導権を握られかねない。
両ハンドのドライブを振れる体制で待っておけば、どちらにツッツキをされても両ハンドドライブで余裕をもって対応できるだろう。
ちなみに、サービスをフォア前に出した場合、相手が大きく動くことになり、本番ではストップよりも安全なツッツキのほうが圧倒的に多くなる。
★立ち位置:回り込む準備はしない
★頭の中の意識:両ハンドドライブを振る 意識で待つ
❸バック側に長くて速い、順横回転系の ロングサーブ
ロングサーブを出した後は、ショートサーブを出した時と比べ、台からの距離を取る必要がある。
なぜなら、長いサービスはストップなどの短いレシーブはほぼ返ってこないからだ。
♦この早くて長い順横回転系のサーブを出す と、多くの場合、回転の影響を受けてこち らのバック側に返球される。
そこをすかさずバックドライブで打ちます。
ロングサーブの性質上、相手から先に攻撃を仕掛けられる場合もあります。
攻撃された場合に、とっさにブロックで対応できるように、フォアではなくバックドライブを振る気持ちで待ちましょう。
また、攻撃されたとしても台から距離を取っている分、ブロックを安定させることができるという点も便利です。
★立ち位置:ショートサーブの時よりも、 台との距離をとる
★頭の中の意識:バックドライブを狙いつ つ、強打される可能性も頭の隅に置いて おく
(3)「待ち」に関する重要な3つの ポイント
上記のケースはあくまでも筆者の一例である。
蒸気をまとめると、重要な点があることに気付いていただけただろうか?
以下に重要なポイントをまとめておきます。
❶回転によって目的を変えている
例えば下回転を出すときは、相手に安全なレシーブをさせたい時だ。ツッツキやストップといったレシーブをまとう。
逆に、横回転や上回転を出す時にはフリックやドライブ、長い展開になるということを予測しておこきましょう。
この場合は台から距離を取ったほうが無難でしょう。
♦ここで重要なのは相手のレシーブに期待を しないということです。
サーブを出した後は、回転のセオリー通りの待ち方をするのが重要です。
例えば、横下回転と横上回転を使いわけるとして、相手が横下回転をツッツキしたとする。
だからと言って、次のサーブで横上回転サーブを「ツッツキしてくれるかも・・・」と思いながら出すと危険である。
その心理状態でフリックなどの攻撃的なレシーブをされると対処が困難です。
どんなにフェイクモーションを入れたとしても、横上回転を出したのだから「フリックなどの長い展開が待っている」と予測するほうが良い。
そう、このケースではツッツキをしてくれたらラッキーなのだ。
相手に依存した待ち方は非常に危険だ。こちらはセオリー通りに待ち、相手が回転を見誤ってからチャンスに変えていきましょう。
勝つ確率を上げたいのなら、定石に勝る手はない。
❷サーブの長さによって立ち位置を変えて いる
特に、ロングサーブを出す場合には注意したい。
ロングサーブを出す場合、ショートサーブよりも台との距離をとろりましょう。
なぜなら、ほぼ100%の確率で長く返球されるからです。
意外にも、多くの一般選手がロングサーブを出した後も無意識に同じ立ち位置にいるが、それではスムーズな攻撃ができない。
ロングサーブの後は台との距離をとり、チャンスを逃さないようにしましょう。
❸何をやるのか、「あらかじめ」決めて いる。
実は、これがこの記事でお伝えしたい最も重要なことです。
「○○サーブの後、○○されたら○○するぞ!!」
ということを、あらかじめ決めておくことは非常に大事な点である。
どこにくるかわからないボールを来た瞬間に行き当たりばったりで1球1球対応するのは無理があります。
たとえば、「バックにツッツキが来たらバックドライブをするぞ!!」「フォア前にストップが来たらダブルストップをするぞ!!」というようにあらかじめ決めておけば、
いざ実際にそのボールが来た瞬間に体が反応しやすくなるものです。
意識しているようで意識できていない人も意外と多い点であるから、今一度見つめなおしてみましょう。
♣まとめ
いかがだったでしょうか!?
サーブによって、待ち方を意識するのは重要なことです。
「このサーブを出した時には、このようにして待つ」
というのを決めておく必要がありますね。
はじめは一つの要素だけを意識するだけで違うと思います。
まずは、無意識にできるレベルまで練習試合などで徹底してみましょう。
次回は、ロングサーブを積極的に使っていくべき3つの理由と便利な使い方ち紹介させていただきたいと思います。
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