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ラケット全種類の特徴・シェークとペンの違いや形を説明

卓球をするときは、まずはじめにラケットを選びます。

このとき「どんなものがあるのかわからない」「何を使えばいいのか知りたい」と思う人は多いです。

特に初心者の方や、これから卓球を始める方は、どれをどんな基準で選べばいいのか悩みますよね。

ラケットは握りやすさが一番重要ですが、その種類や特徴を詳しく知っておくと、選択の幅がすごく広がります。

この記事では、そんな卓球のラケットの種類・特徴、形や違いなどついて説明させていただきます。

(1)ラケットは大きく分けて2種類

卓球のラケットの形には、大きく分けて2種類あります。

下図のような、シェークハンド(左)とペンホルダー(右)です。

このように、卓球のラケットは、大きく分けて2種類の形のものがあります。

(2)シェークハンドの特徴

シェークハンドとは、下図のようなラケットです。

「シェークハンド」は英語で、「握手をする」という意味です。握り方が握手のポーズに似ていることから、こう呼ばれています。

フォア面・バック面の両面にラバーを貼って、打球します。現在主流となっているラケットで、プロ選手の約8割がこれを使用しています。

シェークハンドのメリットは、以下の3つです。

▣攻撃的なバックハンドが打てる

▣スイングが安定しやすい

▣威力のあるボールを打てる

逆にデメリットは、サーブや台上の短いボールを打つ動作がやりにくいことです。手の平全体でしっかりとラケットを握っている状態では、手首の可動域が狭く、回転をかけにくいです。

シェークハンドには、グリップ(持ち手部分)の形状が5つあります。ここからは、それぞれの違いや特徴について説明します。

❶ストレート(ST)

ストレートとは、下の写真のようなグリップの形です。「ST」と表記されます。

グリップの付け根から端まで、まっすぐなものです。太いグリップなので、女性よりも手の大きな男性がよく使用しています。

癖がなく微調整がしやすいので、オールラウンドなプレーが可能です。

ただ、しっかり握っていないと手から抜けてしまうので、初心者よりも中級者におすすめです。

以上が、ストレートの形状と特徴です。

❷フレア(FL)

フレアとは、下の写真のようなグリップの形です。「FL」と表記されます。

グリップの付け根から、端にかけて曲線的に広がった形です。

フィット感が高いことが特徴で、女性や子供に人気です。本格的に卓球をはじめる方にも、おすすめの形状です。

以上が、フレアの形状と特徴です。

❸アナトミック(AN)

アナトミックとは、下の写真のようなグリップの形です。「AN」と表記されます。

グリップの中央が、膨らんでいる形状です。握りやすさが魅力で、ラリー中でも安定感があります。

しかし、この形のグリップがないラケットも多いです。

以上が、アナトミックの形状と特徴です。

❹コニック(CO)

コニックとは、下図のようなグリップの形です。「CO」と表記されます。

付け根から、端にかけて直線的に広がった形です。台形状とも言えます。

フレアよりも太いグリップを好む方に人気ですが、最近は見かけません。

また、アナトミックと同様に、この形が製造されていないラケットも多いです。私はコニック愛用者なので、残念です。

以上が、コニックの形状と特徴です。

❹ピストル型

ピストル型とは、下図のようなグリップの形です。

正式には「ハンドソウラケット」と言います。

「ハンドソウ」は「手のこぎり」の意味で、穴に指を入れて持ちます。このときの手の形が、ピストルを持つようなので、こう呼ばれています。

今では廃盤となり、製造されていません。なので、このラケットを使用している人は珍しいです。

以上が、ピストル型の形状と特徴です。

(3)ペンホルダーの特徴

ペンホルダーとは、下図のようなラケットです。

親指と人差し指を使ってペンを持ように握ることから、この名前がつきました。

ペンホルダーのメリットは、強烈なフォアハンドが打てることです。シェークハンドに比べて、より威力のあるボールを繰り出せます。

打球面の形が四角いもののほうが、ボールの速さや強さは優れています。逆に、丸い形のものになるほどコントロール力が高く、テクニックとの相性がいいです。

また、手首の可動域が広いので小技がやりやすく、台上の短いボールも打ちやすいです。

デメリットは、バックハンドです。シェークハンドとは違い、ラケットの構造や握り方の特徴から、バックハンドで強打することがむずかしいです。

ペンホルダーには、日本式・中国式・反転式の3つがあります。それぞれの違いや特徴について、ここから説明させていただきます。

❶日本式ペンホルダー

日本式ペンホルダーとは、下図のようなラケットです。

長方形の打球面と、突起状のグリップが特徴的です。打球面の角が少し丸く、横に広いものもあります。これらは片面にだけ、ラバーを貼って使用します。

ペンホルダーの中では一番使用されていて、初心者にも取り扱いやすいものです。

ラケットの重量が軽いことで、速くスイングできるので、威力のあるボールを打てます。

ただ、バックハンドの弱さをカバーするために、フォアハンドで打つ機会が多くなるので、動く範囲は広いです。

以上が、日本式ペンホルダーとその特徴です。

❷中国式ペンホルダー

中国式ペンホルダーとは、下図のようなラケットです。

シェークハンドのグリップを、短く放り落としたような形で、両面にラバーを貼って使用することもできます。

中国式というだけ合って、中国の選手がよく使っているラケットです。

裏面にラバーを貼れば、シェークハンドのようにバックハンドを打つことができます。しかし、ラバーを2枚貼ることでラケットが重くなり、スイングスピードが落ちてしまいます。

以上が、中国式ペンホルダーとその特徴です。

❸反転式ペンホルダー

反転式ペンホルダーとは、下図のようなラケットです。

ラケットの面を反転させられるように、グリップの形がえぐれていることが特徴です。

両面にラバーを貼って使用しますが、一方には粒高ラバーを貼ります。粒高ラバーは、表面の粒が細長いラバーのことです。相手の回転を、真逆にして返すことができます。

粒高ラバーを貼った面で相手ボールをブロックし、チャンスボールがきたら、面を反転させて攻撃をします。

このように、特殊なラケット・ラバーを使用したプレースタイルになるので、最初に選ぶラケットではありません。

以上が、反転式ペンホルダーとその特徴です。

(4)卓球ラケットの選び方

卓球ラケットの選び方について、解説させていただきます。

まず、シェークハンドとペンホルダーの、どちらの持ち方が手に馴染むか確かめてみましょう。持ってみて、好きなほうや、違和感がないほうで構いません。

次に、プレースタイルについて、考えてみましょう。どんな卓球をしたいのかでも、ラケットの種類は変わってきます。

最近の主流のように、両ハンドで攻めたいのならシェークハンドです。器用な方は、ペンホルダーを選ぶのもいいです。


しかし、現代の卓球ではシェークハンドが有利なので、迷う場合はこちらで様子を見ることをおすすめします。

最後に、実際に打ってみて、グリップの形状や種類の変更などを考えましょう。

以上が、ラケットの選び方です。

♣まとめ

ここまで、卓球のラケットの種類・特徴、形や違いなどついて説明させていただきましたがいかがだったでしょうか!?

大きくは2種類ですが、実はたくさんの種類・形のラケットがあります。

それぞれの特徴を理解した上で、自分に合ったラケットを選びましょう。決めきれないときは、シェークハンドにしておくと安心です。

次回は、戦術パターン基本考え方種類と初心者シングルス試合戦略を紹介させていただきたいと思います。

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