学部卒業と大学院入学

先週大学の学部を早期卒業し、昨日大学院修士課程へ入学した。

なぜこのタイミング?そんなことできる大学あるの?なんでそんなことをしようと思ったのか?自分なりに、いろいろ書き残したいことがあるから、以下、自分のモチベーションだったり、いまこの大学における学修に際して考えていることなどを列挙してまとめてみようと思う。

1.なぜ早期卒業をしたいと思ったか?


僕が早期卒業をしたいと思った理由は次の3つだ。

・早期卒業は飛び級→少しでも飛び級できるってかっこよさそう
・留学したい→留学するとなると休学期間が必要→早期卒業で時間を確保
・限界まで取った単位数と成績を何らかの形で活かしたい

1つめ:早期卒業ってかっこよさそう


ここはもう入学したての1年次に早期卒業を知ったその時に思った感想だ。え、あるならやってみたい、と(単純すぎる)。飛び級という制度はよほど優秀でないとできないのではないか、と危惧していたのだが、当時の部活の先輩に聞いてみたら3年での卒業(すなわち1年早期卒業)は大変かもしれないが、3年半での卒業(すなわち半年早期卒業)は結構な人ができると思うと教えてくださったのだ。ならば、自分でもこの制度を活用して半年早期卒業してみよう~と思った次第である。

また、後々改めて早期卒業をする意味を考えていたときのこと。半年早期卒業はやはり微妙じゃないか。半年ではなくて1年早期卒業の方が就職考えたときに日本社会の今の枠組みに合うわけだからよいのではないか。そう思ったときもあった。ただ、その将来的なことを考えるよりも今の大学での学修ということを考えたときになんだか生き急ぎ過ぎている気がしたのだ。もちろん通常よりも半年早く卒業するということも十分生き急いでいると捉えることができるが、さすがにまともに勉強もし終わっていない段階で3年で卒業してしまうというのはちょっとやりすぎかな。自分には向いていないかなと思った。となれば、やはり僕には半年早期卒業でいいかな、というところで落ち着いた。(実際に振り返ってみて思うけれど、3年での早期卒業要件も実はクリアしていた、1、2年次で結構頑張ったのが現れた結果かな)

2つめ:留学に行きたい。

これは入る前には全く考えていなかった。でも、2つの経験があって自分がこうやって考えるに至った。

まず、素晴らしい英語教員に出会ったこと。カナダ人の先生。

入学後オリエンテーションで渡されたクラス分けには、英語の担当講師のところにカナダ人の先生の名前が書いてあって。うわ、外れ引いた。絶対喋れないって。と思っていたのだ。

ここが大間違い。僕にとって大当たりであった。

彼は、何よりも積極性を大事にしていた。僕は最初の授業では、単語を発することしかできなかったが、それでも良い、と。何より手を挙げてきちんと答えることの方が重要だ。その姿勢をずっと評価してくれた。おかげで、失敗を恐れずに積極的に行けるようになった。もちろん幾度も間違ってるときもあった。それでもなお、Keep trying とずっとずっと言ってくれた。少しづつでも、英語を話す機会が増えていったといえるだろう。

そして、彼は僕を成長させてくれた。間違いなく。最初は単語しか言えないような自分を、次第に文章化させるように導いてくれた。だんだん枠が固まっていくと、その中で細かいミスに気づかせてくれて修正する。その繰り返し。これをだいたい3年くらいやった。大学1年の時から3年の時まで。どんなときも、彼はGood Try!って言ってクラスを締めくくった。自分の中でも間違いなくスピーキングの実力は前よりも格段に上がったと思う。

この経験によって、自分の中での英語嫌いのメンタルがだいぶ取り除かれたと思う。高校以下において、好きだけど点数が伸び悩む科目に過ぎなかった英語は話す、聞くという部分においてはかなり好きになった。(よって、リーディングの実力は維持、ないし低下しているのでいまもなお苦しんでるが笑)

もう一つ。実際に留学をしたこと。超短期だけれども。

2020年2月から3月。約2週間、シンガポールとマレーシアに超短期派遣で留学した。期間が本当に短いけれど、これは一応大学で授業聴講とかしてたからちゃんと留学ね。

この体験が本当に刺激的だった。

まず、思っていた以上に自分がしゃべれるって気づいたこと。これはかなり大きな収穫であった。それまで散々練習していたので、ある意味きちんと練習成果が出たというのもあるが、何よりも本当に相手に伝わっている!っていう実感を得られたことに達成感を感じた。

そして、日本の教育と現地の教育とでは違う点が多々存在する。その時は、あくまで大学1年の目で見たことベースだったから、もしかしたらその時の評価は間違っているかもしれない。今向こうに行けば見方も変わるだろうか。

一番は、自分で考えるということにものすごく重きを置く点だ。新しい物事を学ぶ際に、自分の知識をきちんと運用してその先の物事、目的事象まで繋げられているか、ここにすごく重点が置かれる。ものすごくハードだった。何回かこれやったけれど、日本で大学の授業を受けているときとは比べ物にならないくらい頭の体操になるというか、しっかり学んでいる実感を得られるというか。

日本の教育は考えさせない教育になっている、って言ってもいいだろう。授業を受ける段階において、新しい物事を学ぶ段階において、基本的に物事を受け入れるだけ。それもわかるのだ、学ぶときにいきなり難しい定義が必要になる場面があってそういうときは、先人の知識を素直に受け入れればよい。ただ、そういうことばかりしていては、何か自分が持っている知識を運用するという機会には出くわさない。

シンガポールで僕が受けた授業はむしろOutputに特化した授業をしていて、これは確かに頭を使う訓練にはすごくもってこいだなと感じた次第である。

将来的にはこんな環境で学べたらいいなあ、ふんわりとだが、そんなイメージを抱いて日本に戻ってきた。

まるごと自分がどこかの大学へ移籍するのはかなりハードルが高い、それは自分の実力的にも金銭的にも。となれば、手段は交換留学、自分がこの大学に在学している間(大学院も含めて)どこかの大学へ留学しよう、そういう考えに至っていた。ただ。ただ、普通に在学しているだけで本当に留学する時間を確保できるのか?そんなこと可能だろうか?そこに不安が入った。ならば、早期卒業してしまえば、余った半年間を使うことができるではないか?

ということで、早期卒業すれば通常の人よりも余剰の時間が確保されているから、そのアドバンテージを自分への留学に使えると思ったのだ。これは時間を自分で作るということに繋がる。

3.限界まで取った単位を活かす。

1,2年が終わった時点で。僕は107単位を取得していた。上限が108単位だったので、まあほぼほぼ限界まで取ったと言えよう。取った単位というのは数字としての活かし方は卒業しかない気がするのだ。もちろん取るために得た知識は、その後の別の場所で役に立つ。けれど、単位の別の側面である単位数というのは卒業にしか使えない。こんだけ取っておいて、何も使わないのはもったいないな、というのも考えてみたときの理由になるかな。

結果的に、卒業要件124単位に対して僕は162単位での卒業となった。取りすぎ。単位一個も落とさなかったね。さすがに修士は研究との両立を考えたときに余裕がないので、最低限の単位数で乗り切ろうと思っている。この4年の半期も大学院講義しか取っていなかったけれど、学部講義と比較にならないほど修士って一つ一つの単位が重い。内容のレベルが数段上だから、理解するために時間がかかると同時に、課題のレベルもキツい。それを考えたら興味はあるけれど、単位を限界まで取ることはできないかな。

こんなのはあくまで後付けの理由です。ぶっちゃけどうでもいい。むしろ、留学をしたい、というのがモチベーションの大きな部分を占めるかな。


ということで、早期卒業をするという申請を出したのが3年から4年にかけての春休み。そこから研究室に所属して、研究して、卒論発表して、卒業、という流れです。


2.実際にやってみてどうだったか。

これは本当にやってよかったなって思う瞬間がたくさんある。後から気づいたらもっともっといろんなことを思うんだろうけれど、現時点で思うことを書きます。


1.ほんとに卒業できんだ。

これは前座的に思うこと。実感がなかったんですよ。研究室所属してからすぐって、本当にこのまま早期卒業できるんかなって。でもね、実際にできちゃった。もちろん、時間がある程度たっているからその分成果は作れるだろうし(学部卒業レベルなら)、そこに見合うための努力をすれば誰だってできるっていうシステムなんだから、当然っちゃ当然。ということで、これまでの一週間僕の身分はニートだったわけだ。

2.きつかった。

きつかった。特に7月、8月。鬼のように授業取ったのに加えて、卒論研究のための実験をたくさんやらなければいけなかった。要領が悪いので授業の課題を解くためにどうしても時間が必要。実験もずっと一日かかりっきりなので、そのための時間が必要。本当に時間が欲しい、時間が欲しいってずっと言っていた気がする。実際に思っていた。

けれど、間違いないのは、実験は回数をこなすたびにうまくなっていって、かけられる時間をだんだん短縮できるようになったこと。ここだけは確実で、ある作業にかかる30分を20分にできると、その余った10分を次の作業に回すことができる。この繰り返しで結果的には1時間くらい削減で来ていたりして早く帰れる、とかね。

マジで失敗した時とかもう愕然としながら実験していた。22:30とかまで実験しているときもあった。だが、本当にありがたかったのは、翌日でも、なんなら当日も、先輩が面倒たくさん見てくれたこと。救われる思いとはこのことで、自分では心が折れることをたくさんサポートしてくれた。嬉しかったことはもちろん、自分が応援してもらってるんだからその分もっともっと頑張ってやろうっていうモチベーションにもなった。先輩には感謝しているのはもちろん、将来僕に後輩ができたときに適切にサポートできたらいいなっていうのも思った。

3.選択肢が広がった。

これは、いろいろあるんですけど、選択肢が広がったと思う。前述の通り海外に行きたい、留学したいというのも選択肢の一つだと思う。ただ、それだけではない自分にとっての選択肢ができてきた。次なる目標の一つ、まだそうするかは決めていないけれど、それは

修士1年半での早期卒業。

生き急ぎ過ぎだろ!はい、そうだ。生き急いでいる。でも、これは正直あまり思っていなかった。できそうなら、そのタイミングで申請しようと思うから、あくまでまだ選択肢の一つ。

何より、この半年早期卒業、日本社会と合致しないという大きな大きなデメリットがある。半年早期卒業したところで、就職を考えたら半年早期で取ってくれる会社なんてあまり存在しない。となれば、4月に頭を揃えなければいけない。そうなったら選択肢は2つ。大学院に行くことは確定しているので、2年半を使って普通の人と足並みをそろえる形で大学院の卒業を迎えるか。それとも1年半で卒業するか。

今の自分の気持ちとしては、せっかく半年卒業をしたんだからそれをうまく使いたいな、という思いが強い。その使い方もいろいろあるんだけれど、うまく行ったら、うまく行ったら、大学院1年半での早期卒業という道が存在する。そこにまたチャレンジしてみるのもありかな。もっと厳しいと思う。ある程度レベルの高い成果が求められるからね。でも、そこは自分の訓練と思ってやってみてもいいかなと思う。

もちろん留学込みなので、期間としては日本にいるのは1年ということになりかねない。だからこそ、ここから先の1年くらい、自分でできることをどんどんと前に前に進めていって、できることの幅を増やす、行動するスピードを上げたい、って思っている。

っていう風に、新しい幅を持った選択肢について考えられる。そういう時間を得たのは収穫かな。

ここもあまり明確にはしていないけれど、大学院博士課程に行くことも考えてる。本当に本当に研究が好きだなと思えるならば。没頭できるなと思えるならば。でも、それは果たしていま僕がいる環境で進むべき事柄か。もっともっと努力して海外の大学院に進学できるくらいの実力を積むべきか。そこについてもきちんと見ておかないといけないと思う。この時間は貴重だと思うから、何をしたいかを見極めて自分が思う最善の手段を取りたい。後から見たときに、あの時こう選択してよかった~っていう思いに至れればいいかなってだけ。

3.早期卒業したい人に向けて

ちょっとでも興味がある人がこの文章にまで辿り着いているかはわからない。なんなら、僕の大学当てた人すごい。まあここで正解を言っておくと、東工大です。僕は東工大の学部を出て今から大学院に行こうとしてます。

あの、やりたい人はぜひやったらいい。普通に生きててもつまらんって思うんだったら絶対やったらいろんな考えに至ると思うんだ。やらない段階でいろいろ考えるっていうのが東工大生の癖だと思うんだけど(僕もよくあてはまる)、やってみたらやってみた時に考えられる新しい出来事に出くわすから。そういうことを考えていた方がより考える時間が増えていいだろうし、だいたい、3年半の早期は3年早期よりもハードルは少しだけ低いからチャレンジはしやすい気がする。興味がある人ね。別に無理にやる必要はない。じっくりじっくり時間をかけて学ぶことも大事だからね。でも、密度濃く、自分にハードルを課して学んだ方が圧倒的に得るものが多いっていうのもわかったからそういう風に行きたい人にはほんとおすすめの制度。

以上、早期卒業レポでした。一足早く大学院生へ。これからも頑張ります。

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