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天空のビーチと光の降臨
天空のビーチと呼ばれている、山梨県の日向山へ登ってきました。
今回はソロではなく、若いお2人マキちゃん、タイガさんとの3人パーティです。
ほぼほぼ初めての登山というマキちゃん、これで登山は3回目というタイガさん。
タイガさんは元々アスリートだったということで、体力は僕よりもずっとありそうです。
今回は初めての登山というマキちゃんにペースを合わせて、ゆっくりと登ることにしました。
尾白川渓谷駐車場
登山口は、尾白川渓谷駐車場から。
もう少し上の矢立石登山口まで車で行けますが、長めの距離歩くのもアリかなということで、下から登ることに。
これが結果として、素晴らしい光景と出会える判断になったのでした。
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甲斐駒ヶ岳への黒戸尾根の登山口もここ。
普段ソロ登山ばかりなので、一緒に登る人がいると色んな話をしながら登れるのが楽しいですね。
自分とは違った視点で、景色が見れたり、感動も共有できることに喜びがありました。
はじめ僕の判断ミスで、マキちゃんを先頭にしてしまいました。この中では僕が1番経験者になるので、ペース配分は僕が決めるべきでした。
なので、僕が先頭に入れ替わり、真ん中にマキちゃん、最後尾にタイガさん、という順に進むことにしました。
1人の時は、自分の身体に向き合うばかりですが、パーティの場合は他のメンバーとの協調が必要になります。
会話も楽しみつつ、個々の能力に合わせて、顔色や身体の調子もお互い気にしながら、安全な登山を目指します。
グループでの登山において、コミュニケーションを円滑に取ることも大切なことです。
これが何日も伴う縦走登山となれば、重要度は増すでしょう。
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光の降臨
朝の森の中、光がとても美しいです。
雨の後の晴天なので、光合成が進み森が生き生きとしています。
陽に照らされて、水蒸気が上がる様も見えます。
無数の蜘蛛の巣があちこちにあり、それが雨か夜露で濡れ、朝陽によってキラキラと光っています。
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途中、窯のようなものがあって、そちらに気を取られていると、後方のタイガさんから声が上がりました。
振り返ると太陽の光が、樹々の間から差し込み、放射状の光のカーテンのようになって森に降り注いでいます。
それはまさしく息を飲む、素晴らしい光景でした。
山が呼んでいる。
思わずそんな感じがしてしまいます。
この光景に出会うには、登山口を変えていたら出会えなかった現象かもしれません。
タイガさんからその後届いたメッセージを引用します。
「上條先生は絵だから光を扱うお仕事だと思います。光の魔法使いですね🪄
あの光を見たときに光を見たような気がしたけど、昨日思ってたのは、あそこでは木々が太陽の光を遮り、その隙間から放射線状に光が拡散する。
あの時はちょうど森の中の湿度が高くて水蒸気が出ていて、だからこそ光子が水蒸気に当たってから反射してぼくらの目にとびごんできた。
だから、ぼくらはあの光を見たんだけど、実際に見ていたのはそれらが織りなす関係性そのものを見ていたんだなと思いました。つまり、あの瞬間のあの森であのような高湿の状態だったからこそ見えた光だったんだなって。
光はいつどこでもあるはずなのに、あの瞬間だけはまったく違う美しさがあり、美しさって関係性の結び目にあるんだなと思いました。
ぼくの一人noteでした🌳笑」
タイガさんは豊かな感性の持ち主で、とても素敵な視点ですね。
確かにあの時あの場所の気候と条件がもたらした現象でした。
僕も今まで、森の中でこんなにきれいな光の放射を見たのは初めてでした。
同じ景色を見て、それぞれの感性があり、それを共有する事で、視点が広がります。
登山というのは、五感をフルに使い、さらには第六感と言われる感覚も使っての体験が出来るスポーツです。
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登山開始早々に一同感動して、幸先のいいスタートになりました。
まだスタートしてから30分しか経っていませんが、すでに充実度100%です(笑)。
尾白川渓谷駐車場から、およそ1時間、矢立石登山口に着きました。
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矢立石登山口から山頂まで
矢立石登山口の駐車場は、とても狭くて取り回しが大変そうでした。
ただここまで車で来られれば、往復約2時間分が稼げます。
ここから先、きれいに整備された登山道が続き、急登は多少ありますが、歩きやすいです。
日曜日ということもあって、小さなお子さん連れの家族も多くいました。
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急な登りを過ぎると、気持ちいい道が続きます。
マキちゃんもこれまで楽しく登れているようです。
時折、吹く風が心地いいです。
他の人のペースを考えながら歩くというのは、同時に自分とも向き合うことに繋がることに気付きます。
1人だと、無理して早く登ろうとしたり、ペースにムラが出ることもありますが、他の人と合わせる必要があれば、一定のペースを保つことが出来ます。
結果的に自分を客観視する事が出来るんだなと思いました。
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ゆっくりと休憩をしつつ2時間位かけて、日向山山頂に着きました。
こちらが日向山山頂になるようですが、特に展望はありません。
ここから天空のビーチ、雁ヶ原へ向かいます。
天空のビーチ 雁ヶ原
5分ほど歩き樹林帯を抜けていくと、突然開けて雁ヶ原が現れます。それはまさしく天空のビーチでした。
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記念撮影
岩が砂状に砕けて、砂浜のようになっているようですが、とても不思議です。
ビーチのように砂浜が広がり、展望も素晴らしく、八ヶ岳が見えます。
甲斐駒ヶ岳も見えるはずですが、南側は雲がかかり、残念ながら見えませんでした。
それにしても解放感ある展望がたまりません。
こうした地上では見られない素晴らしい景色に出会えることが登山の醍醐味です。
容易には行けないところがまた魅力です。
これが簡単に行けてしまうと、感動も半減してしまうし、天候にも左右されるのでいつでも出会えるわけではありません。
そうして素晴らしい景色に出会えた時、心振るわせられる体験をして、登山の魅力にとりつかれていくのだと思います。
今回、マキちゃんが「登山にハマりました。」と言っていて、いい登山になったようで嬉しいです。
3人で登山部作りましょうということになりました。
今後部員が増えていくと楽しいですね。
天空のビーチでお昼ご飯
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そして待望のお昼です。
僕はおにぎりとみそ汁、レトルトのカルボナーラ、マキちゃん、タイガさんは無印のレトルトカレー。
無印のレトルトは沢山種類があるようです。登山にもいいですね。今度真似してみます。
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山のご飯は、美味しいですね。
いい景色を見ながら、疲れた体を休めながら、最高のひとときです。
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僕はお昼の後、少しスケッチをしました。
1時間程山頂でゆっくりして、また来た道を戻り、15時頃無事下山となりました。
そして下山
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下山後は、立ち寄り温泉 尾白の湯に入り、帰路に着きました。
日向山は1660mなので、それほど高い山ではありませんが、天空のビーチは、高い山に登ったような高度感がありました。
何より山の楽しさを、3人で共有出来てよかったです。
初心者にも登りやすく、気軽に満足できる山、日向山おすすめです。
※写真は、タイガさん、マキちゃんの写真を一部使わせていただきました。
ありがとうございました。
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