ロシアのウクライナ侵攻について

 2月24日、ロシアが遂にウクライナへの軍事侵攻を開始した。ロシアはウクライナを三方から取り囲むように大軍を配備し緊張が高まっていただけに、東部の親露派支配地域の併合など局地紛争の可能性は想定していた。ただ、欧米各国が徹底的な経済制裁カードをチラつかせる中で、ここまでの大規模侵攻を引き起こすとはまさか思いもしなかった。ロシアの軍事力は強大であり、数日中に首都キエフは陥落し、親露派傀儡政権が樹立されるのだろう。


 1990年代生まれの自らが過ごしてきた世界において、イラク戦争を除いて国家間の全面戦争は起きておらず、殆どは局地紛争や内戦であった。それ故、経済的な結び付きの深まった現代世界において、国家間の大規模戦争は起こり得ないものだと過信した気持ちがあった。ただ、それは全くの誤りであり、『映像の世紀』で何度も観た「自国民の生命を守る」といった口実による侵略行為が今この世界で起きている。

 民主主義陣営は国際社会の秩序を一方的に踏みにじるロシアに対して徹底的な経済制裁を加えるべきであり、日本もその一翼を担う必要がある。絶望的な状況ではあるが、ウクライナ国民の自由と安全が保たれる事を強く願っている。 

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