19/KMGK

どこかで見た景色
あの映画なんか変だ 
みんな街には誰も居なくなり
部屋に閉じこもって
目には見えない何かを恐れ
奪い合って
みんな消えていく

安定なんてないと知り
優しさを思い出し
積算とした街
重くなる足取り
助けを求め
当たり前になる貸し借り

明日死ぬなら何がしたい
答えを出すのは君次第
終息への期待
感染者より自殺者が多くなる時代
もうそこに来るかもしれない
出るのが怖くて仕方がない

どこに行けば
縛られない
嘘をつけば 独りになる
どこにいても
息が詰まる
何も見えない always always

いつからだろう
笑顔が消えた
したくもないマスク
2週間経たなきゃ
普通の人には戻れない
ピンクの桜が
霞んで見える頃
触れ合う犬たち

契約求める上司
ハンコ押す為出社する会社員
満員電車は自粛しないし
離婚する老夫婦
クラブでナンパする若者
家族の為に働く親父
クビになるドライバー
喧嘩が増えたな俺たちも

自分が自分でない
吹き抜ける風
眠る猫の側

どこに行けば
縛られない
嘘をつけば 独りになる
どこにいても
息が詰まる
何も見えない always always

合わない需要と供給
家にいすぎて思考停止
書けなくなった歌詞
見えない明日に
閉じた扉
空白な時間
白いキャンパスに
色を落とす
その一滴に全てを託す
最後まで
希望は捨てないで

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