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新海誠さんについて、カッコいいと思うこと

*2019/7/22作成

できれば、この週末に新海誠監督の「天気の子」を観に行きたいと思っていまして。
気分を盛り上げるために、ここ数日間は、新海作品を毎日一つ観ているのですが。

今日は「星を追う子供」という彼のアニメ映画を初めて観て、衝撃的にビックリでした。
この作品は「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」という、ぼくの中で新海作品のベスト1位と2位の2つの映画の間に作られたものなのだけども。
ぼくの感性だけで言っちゃいますが、この映画が全くもって「面白くない」。

宮崎駿監督の「もののけ姫」と「天空の城ラピュタ」へのオマージュということなのだろうけれど、出来映えは全く似て非なるものになっていて。
ストーリーの落ちが全然こなれていなくて。
冒険をする登場人物たちの、冒険する動機に全く共感できない。
ぼくが、「全く」という言葉を使って否定的な評価をすることは、とても珍しいことなんです。

でも、ぼくが「衝撃的にビックリ」したのは、この作品の出来自体ではなくて。
「秒速5センチメートル」で世界的にめちゃくちゃ高い評価をもらった新海さんでも、その直後に(ぼくが思うに)こんなレベルの作品を作ってしまうことがあるのだ、ということ。

そしてもう一つは、そんなレベルの作品を作ってしまった後に、「言の葉の庭」とか「君の名は。」とか、倍返しで高い評価を得られる作品を創り出していること。
そんなことができるのは、この人は自分自身の行動や評価の基準を、「他者」とか「世間」というよりも、「自分」の方に重点を置いているからなんじゃないかなあ?と、推察しています。
もしそうなら、カッコいいなあと。

・・・などと、アタマの中でごちゃごちゃ考えはするのだけれど。
「天気の子」を観に行く当日は、映画館の中に入ったらアタマの機能は停止させて、ただただ感性だけでスクリーンに見入っていたいと思います。

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