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Designship 2019

去年に引き続き参加!
今年のテーマは「物語の力でデザインの壁を越える

オープニング

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このテーマについて語られたのはオープニング。
去年からデザイナーの越境については語られていたが、今年は特に「物語の力」という部分がアップデート。

昨今デザイン思考とか、アート思考とか、そういった方法論を語られることはよくあり、デザイナーの意味合いが広がって、誰もがデザイナーと言われ始めている

こんなとき、authenticなデザイナーのアイデンティティは何なのだろう?
という問いに対して、海外のデザインカンファレンスでも議論されるようになってきた。

その中で
「無から有を生み出す力」だったり、「ストーリーテリングの力」など解のひとつであると言われている。

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数字に向き合って、次の方向性を見極めるだけではなくて、
未来の姿を描き出すことにもちゃんと力を注ぐことが求められてる

自分がちょうど登壇し終わったばかりの、あるべき方向性を描いて進み続けるという内容とも重なって、
すごいワクワクしたし、最高のオープニングだった!


以下気になったトピック・ワードをかいつまみながら紹介です!

VRデザインとバックキャスティング思考
(登壇タイトル:ARグラス時代における、空間体験デザインとは)

最初のキーワードであったバックキャスティング思考は今後、技術が急速に進化していく中で、こういった思考は他分野でも重視されていくと思う。
VRの開発というのはなかなか体系化されていないと思うので、その話も面白かった!

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バックキャスティングという未来から逆算する考え方を紹介しながら、VRデザインの面白さについて語っていた発表
この言葉知らなかった!自分のモヤモヤしていたものが言語化されたことによって一気に明確に掴みとれてきた感じがする

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4Gから5G、平面から立体とすごいスピードで進化していくこの時代だからこそ必要な思考であることを、とてもわかりやすく説明されてた

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VR空間のデザインならではの難しさ・楽しさもわかってやってみたくなった!

スライドあげてくださっている〜!


ブランディングデザインことはじめ
(登壇タイトル:ブランディングデザインのはじめかた - デザインと経営の新しい関係 -)

ブランドというのは、デザイナーだけで完結するものではなく、経営メンバーと密接に関わり合いながら、時には経営をサポートする形で実行されていくものである、という話が非常にしっくり...!

ブランディングデザイナーのあるべき姿について、とてもわかりやすく話されていた。良いものだけじゃ売れない時代にどうやってブランディングデザイナーが経営をサポートしていけるのか?というのが大きな問い。

そこで必要なものを3つあげられていた

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特にコミュニケーションはサービスとして・ビジネスとして一気通貫しなくてはいけない。という時に、デザイナーも当たり前のように、経営層の思想が理解できている・その思想の表現に確実にコミットできる必要がある!

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デザイナーはマネジメントはできないけど、それをサポートし、コミュニケーションツールにつなげていくことができるし、
経営者はデザインはできないけど、デザイン思想を理解して的確な意見交換ができる

こういう組織構造のための仕組みをモデル化されて、実行されてきているのはすごいなーと思った、、、!


グローバルとローカルをちゃんと理解すること
(登壇タイトル:日本について)

日本をの文化(ローカル)を理解することで、グローバルを理解することの大切さを理解する

二日目トップの原研哉さんの登壇は、さながらTED...

普段アプリのデザインをしているので、「日本とは?」みたいな話題を自分の中で考えることがないので、新しい視座を原研哉さんの話を通じて見ることができた。


日本のempty、西洋のsimple
emptyは創造性の余白を残す、というような意味
simpleは機能を追求した美、のような意味

常日頃から、デザインの情報には海外にばかり目を向けがちなので、
こういった感性を持ちながら、幅広い視野・高い視座で日本についても見つめ直し自分の中に取り込んでいこうと思った


cookpadのUXを超えたデザイン
(登壇タイトル:月間5,400万人を支えるユーザ体験への想いとその現実)

サービスのユーザビリティを高めるだけでなく、ユーザーのサービスへの参加を促すために、ちょっとお節介なインタラクションを混ぜ込む、その大切さを知れる発表だった。

常日頃UXを考える中で、「ユーザビリティを高める」という言葉が飛び交うことがあるけれど、
これはまた違う視点からの話。

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料理を継続的に楽しく続けてもらうためのデザインとして、ちょっとお節介なことをする。

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例えば、あえて自動保存機能は作らずに自分で保存ボタンをおすようにユーザーを促す、 
簡単に作れる料理ばかりをお勧めするのではなく、料理の幅が広がるような料理をおすすめしてみる。


その発想は、ほかのサービスでも生きるし、自分たちも取り入れていきたいなと思った。

原研哉さんの話に勝手につなげているのだけれど、私たちも機能美ばかりを追い求めるのではなくて
デザインに空白を残して、ユーザー自身が考えることを促すデザインというのは、
今必要とされているデザインなのではないかなあ、と思った。

フィルターバブルと呼ばれるように、
あらゆるサービスでのレコメンド機能の増加によって人の情報視野の狭さが問題視されてきている。
その中で、カスタマーがフィルターからいっぽはみ出れるような、それがカスタマーの幸せにつながるような助けができたら、
サービスをつくる1人の人間として幸せなことだなあ。

▼フィルターバブルについてはこちらをぜひ



そのほかブース

今年はブースエリアも一回り大きくなっていて、たくさんの企業がでていた。
cookpadのブースではパスタメジャーと紅茶コーヒーもらいました、、、嬉しい、、、
FiNCさんは去年に引き続き景品が豪華で混み合ってました、、、
そんな感じで色々なブースを回っていたが、一個とても気になるブースを発見👀

FACEという看板!よくみたら、FUJITSU!
FUJITSUのデザイナーのポートフォリオサイトを宣伝しているブースだった。

社内のデザイナーの良さを、社内にも、社外にも伝えていきたいということで、最初は有志の人が集まってつくったらしい!!
あしらいも綺麗で、一眼ではFUJITSUさんとはわからない、、、

会社のポートフォリオなんだけど、その人が兼業で作った作品ものってる!

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デザイナー個々人が際立つつくりになっているし、デザイナーの会社を目指していきたい!という気持ちも伝わって、凄く良いコンテンツだなと思った。こんなたっぷりコンテンツがあったら、お仕事探してたら気になってしまいますよね

まとめ

今年は、登壇者の物語を起点に色々と考えさせられる1日だった。
会場サイズも一気に増えて、来年もますます大きくなっていくのではないかと期待大!!!
日本のデザインをよりよくしていくために、私も来年何かの形で関われたらいいなあ。


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