私を構成する5つのマンガ【銃夢】
昨年、ジェームズ・キャメロンとロバート・ロドリゲスの手によりハリウッドにて映画化された「アリータ: バトル・エンジェル」の原作でもある「銃夢」
「銃夢」連載終了後も、「銃夢 LastOrder」「銃夢火星戦記」とシリーズは続くが、高校時代に読み始めた「銃夢」の衝撃は今も忘れられない。
ジャンルでいえば、SF、サイバーパンクに分類されるのであろうが、自分の中でこの「銃夢」は一種の哲学書であった。
主人公のガリィが戦い、もがき、運命に抗う姿を通じて、自分は生の哲学を学んでいった。
ニーチェ哲学と相通じるものを感じてならなかったのだ。
そして、その影響力といえば、ニーチェ以上であった。
自分はこの漫画に救われたと思っている。
忘れられないシーンがある。
主人公であるガリィが敵に負けたシーンだ。
この敵であったジャシュガンの最後の姿もまた素晴らしく、今、この文章を書きながら、思い出し、再び鳥肌が立っている。
興味をもってくれた人がいるならば、直接、この漫画を読み、確かめてみてほしい。
誇り高く生きることとは一体どういうことなのか、当時の自分に教えてくれた稀有な物語がそこにはきっとあるはずだ。
夢は見た 夢から覚めて そして見た 震える世界 闘う意志を
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。