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産業データ連携基盤(2)

1.環境変化の動向とサプライチェーンにおけるデータ連携の必要性 日本社会としての大きな環境変化として、少子高齢化、経済安保、さらにグリーントランスフォーメーションがあげられる。さらに言えば、働き方改革、物価高騰による価格転嫁、賃上げ要請も含めてもよい。 企業間業務連携、データ連携の観点からも脱炭素の取り組みはサプライチェーンに沿ってカーボンが積み重なっていく量を測定する必要がありここでは受発注にかかわる基本データが共有すべき基本データとなる。 さらに、製造プロセスの後工程

    • 産業データ連携基盤(1)

      日本の産業における生産性を向上させるために、デジタル化を進めることによって取引の効率化を達成しようとする。 企業間の取引が紙やFAXからネットによる電子取引に移行しつつあるが、必ずしも十分とは言えない。発注企業と受注企業、他業種との取引等では、多大な調整作業が必要となり、膨大なマッピング作業を費やしてきた。 しかしながら、取引の生産性向上、効率化のためには、できる限り人手を介することなく自動的に、システム間で取引が完了し、それは受発注から決済までの全プロセスを含むものでなけれ

      • アフターコロナ、改革のなかの真実

        「行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」(方丈記) あの時代もまた変化が激しかったに違いない。私たちはいつも、現代を激変と呼ぶ。技術の進歩、情報の氾濫、流行の移り変わり、どれをとっても変化の激しさを日々感じさせる。昔はもう少しのんびりしていたと懐かしむことも多い。 しかし、激変は現代に限らず、どの時代の人もそう感じたのかもしれない。歳を取るにしたがって、時間が早く過ぎ去っていくと感じるのも、自分の能力の衰えや、変化についていけないからに違いない。 私たちの子供

        • 「アトキンソン」の中小企業再編論は間違いだ

          菅政権の重要な政策として、炭素ゼロ社会、デジタル化と並んで中小企業の再編成が国会答弁などで述べられている。その背後に、新設された成長戦略会議の民間議員として首相のブレーンとして知られるデービッド・アトキンソン氏がいることはよく知られている。 もちろん、アトキンソン氏は、ゴールドマン・サックス社のパートナーを経て小西美術工藝社の社長であり、アナリストだけでなく経営者としても、高い評価を得ていることは間違いない。  しかし彼が語る中小企業再編論、とりわけその処方箋に関する提起は明

        産業データ連携基盤(2)

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        記事

          デジタル改革とは、、電子インボイスの実施で中小企業への支払い短縮促進

          電子インボイスの実施で中小企業への支払い短縮の促進 今、大手企業を含めた決済支払いは60日以上かかっています。このコロナ禍で中小企業の経営はますます苦しくなっていますが、本来、支払いに使える請求金額、売掛金が入金されないことが、苦しさを増大させています。政府の補助も必要ですが、まずは、早く支払ってもらえる商慣習の改革が何より必要です。 インボイスの電子化は、納品即請求となるはずです。今までの商慣習では、納品書で売り上げを計上しても、発注者側では、月末締めの請求書を主として、

          デジタル改革とは、、電子インボイスの実施で中小企業への支払い短縮促進

          キースジャレットが脳卒中で復帰が難しいらしい

          キースジャレットが脳卒中で復帰が難しいらしい

          アフターコロナ社会、雨の日に、軒先を貸す

          ある日の朝のこと、バスを待っていたら、雨が降ってきたので、停留所そばの花屋の軒先に移動し、雨宿りをした。少ししたら店内から人が来て、「何をしているんですか、困るんですけど」、といわれたので、開店前なのに、迷惑だろうか、と思いつつ、軒先から外へ出た。 さて、私が軒先にいたことが、店の損失になったのだろうか。おそらくはどこのだれかわからない者が、店のそばにいることが不愉快だったに違いない。しかし、親切なお店だと思われるのも得だと思えるが、そうは考えなかったのだろう。 私たちは、

          アフターコロナ社会、雨の日に、軒先を貸す