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グループディスカッションでの振る舞い

「よくわからないまま、GDが終わってしまった」

「張り切ったものの、空回りして変な雰囲気になった」

「頑張る人がいて、みんな引いちゃった」

「そもそもGDの目的って何」

そんな疑問を抱いている学生さん、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、アナタらしくGDを乗り越えるアドバイスをしたいと思います。

最後に、私自身がどう振る舞っていたか、それも参考までに載せます。

グループディスカッションの目的

そもそもGDは集団で、あるテーマについて議論をし、結論を出す(結論に固執しないケースもあり)、そんな選考ですね。

仕事をすると、本当に色々な打合せがありますし、様々な人との交流があります。そんな入社後に働いたイメージを知るための選考だと考えるのが自然でしょう。

ということは、企業側にとってのGDの目的は大きく以下でしょう。

・集団の中で、適切に振る舞うことができるか

・自らの意見を持ち、発信することができるか

もちろん、企業や職種によって異なるケースもあるかと思いますが、総合職だとこのような目的が主かと。

それを踏まえ、就活生の皆さんは、以下の要素についても気にする必要があります。

・ESの内容や、面接での印象と大きな乖離がないか

各選考フェーズの内容、ESの内容は、当然面接官の間で共有されています。なので、どういった人なのか、という事前情報をイメージしているわけです。それを良い意味で変えるのは構いませんが、期待とズレるようなことがあると違和感を与えてしまうかもしれません。

そこで、就活生の皆さんが取るべき行動は。

空気読みながら、議論に参加をし、自らの意見を発信し、自分らしく振る舞う

でしょう。なんだそれって感じかもしれませんが、1行で表すとそんな感じ。

建設的な議論をするために必要なこと

建設的な:現状をよりよくしていこうと積極的な態度でのぞむさま。

なので、そういった議論、または参加者がそういった状態である議論が、建設的な議論である、と定義しても良さそうですね。
では、それを踏まえると何を意識したら良いでしょう。

相手の意見を、直接的に否定しない
→否定することと、疑問を投げかけることは異なります。自分が違う!と思った意見に対しては、その根拠にみんなが気付くような問いを投げると良いでしょう。「それは違うよね!」じゃなくて、「こう考えると、その意見はどうだろう?」とか。

今さらかよ…って話はあんまりしない
→議論の終盤で「実はずっと気になっていたんだけど、こういう観点はどうだろうか?」とかは、今さら言うなよってなるし、改めて議論を発散させるわけにもいかないので、好ましくありません。

あと、前半で一度納得した内容に対して、反旗を翻すこともやめておきましょう。もちろん、強制的に納得させられた、みたいな場合はなんともいえませんが、基本的には、建設的な議論として着地しにくいですね。

1つ1つ、全体で納得した推進を
→ファシリをする人であれ、そうでないにしろ、全体の流れを共通認識として持ち、各テーマ(ブレスト、集約、、、等)において、全体としての総意とできるよう、意識しましょう。順序立てた進め方をし、それぞれが着実に決まっていく、実に建設的だと思います。

だからといって、あまりにも既定路線すぎて、議論が盛り上がらなかったりしたら元も子もないので、その塩梅は難しいところですね。

各役割のあるべき姿

リーダー(ファシリテーター)

全体の推進。あくまでも推進役であり、絶対的なリーダーシップを持ち、意見もバンバン出していく、ジャイアンみたいな感じではありません。そういう勘違いする人がリーダーをやると、周囲は苦労します。

進める段取りを決め(段取り自体も議論内容の対象であることが多いので、段取りを決めるという段取りを取り仕切るということ)、建設的な議論ができるよう、全体が議論に参加し、全体が納得する、そんなディスカッションをコーディネートしていく係です。

全体を進め、議論をゴールに導くことがミッションなので、時には意見も言いますし、時には質問をしたり、発言が少ない人に意見を求めたり。とても気配りが必要になる役割です。

オンラインでのGDであれば、発言などのルールを定めるとやりやすくなるかもしれませんね。例えばチャットを用いるなど。発言したい場合には、一度チャットにその旨を書いてもらい、話を振る。質問をしたい場合も同様。スピード感がなくなるというデメリットがあるので、これが正解ではありません。

書記

議論の記録。ホワイトボードを用いることが多いですね。オンラインの場合、メモを取ったり、ノートに書いてカメラで写したり。企業によってはホワイドボードツールを使うよう指示するケースもあるでしょう。

書記のミッションは、議論の見える化です。上手に書けるかどうかも大事ですが、文字がキレイである必要はないと思っています。他人が読めない字だと困りますが…。

ポイントは、情報を整理すること。全体の段取りを踏まえ、ホワイドボードの使い方を想定し、定期的に書いた内容を見直したり、無駄な情報は消しても良いかもしれません。大事なことは、議論の経緯を残し、振り返ることができるようにすること。そして体系的に表現されていたら最高です。

書くだけが書記の仕事ではありません。みんなの意見をホワイドボードに整理しながら書くことで、客観的に議論を見据えることができます。例えばそういった状態を踏まえ、「2つ目のテーマについての意見が少ないのですが、皆さんいかがでしょう?」のような示唆を出すことができます。

タイムキーパー

時間の管理。ただの時計係だと思うのはもったいないです。役割自体はあまり重くないので、積極的に意見を出していきましょう。議論に参加しないと、時間管理だけでは印象に残りません。

また、時間のスペシャリストとして活躍することも良いと思います。例えば「ブレストに時間を要しているから、全体のスケジュールをこう見直したらどうだろうか」といった提言をすることもできます。

固定の役割無し

ちなみに、私はここに入ることが多いです。詳細は後述しますが、ぜひ自由に議論に参加しましょう。

筆者が就活時に行っていた立ち回り

あんまりリーダーとかやりたくなかったので、誰もやらないときを除いては、リーダーやりませんでした。

じゃあ何をしていたか。サブリーダー(自称)をしていました。

全体の段取りや進め方はリーダーに任せ…自分の意見はほどほどにしつつ…

議論の中で足りないなぁと思った要素を発言して肉付けしたり、他者の発言でわかりにくいことを追加質問したり、言い換えてみたり。
リーダーの補佐をしたり、書記に書き方の提案をしたり。空気読んでますねぇ。全体が建設的になることをサポートしてますねぇ。

で、まとめに入る少し前くらいに、それまでの議論の集約を、急にしゃしゃり出てきてやります。意見Aと意見Bの良いところ取りをして、そこに持論のニュアンスを盛り込んで、議論の結論に一番影響を出した人として印象を付けます。

プレゼンが伴うようなワークの場合、そういうまとめをしていると、自ずと発表者を推薦されたりします。まぁそこは謹んでお受けします。

みたいな立ち回りをしていたら、GDで落ちるようなことはありませんでした。

これが、自分が得意とするスタイルだから、変に気を張る必要もないし、振る舞いやすいし、パフォーマンスも出せました。

あまり自分の意見を強く出すことはせず、他者が本当に言いたいことをヒアリングして、全体が納得できる案に集約させる。サークルや部活でいつもやってきた自分の立ち回りです。

自己分析がしっかりでき、自分のことを知ることができていれば、GDにも活かすことができるんです。

まとめ:自分らしい立ち回りを!

ということで、色々と気にするポイントはあるものの。

一番大事にしてもらいたいことは、自分らしい立ち回りを。これまでの集団生活の中で、自分が行ってきた立ち回りを、ほんの少しだけオトナにしてみる。それがGDの対応方法だと、私は考えています。

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