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急ぐ=スピード、じゃない!自分なりの働き方を見付け、自分のペースで。女性新卒ドライバー・寺師さんの仕事論に迫る!【kmVOICE番外編】

「DRIVERS」「kmVOICE」取材で、ご協力いただいた寺師さん。今回のnoteでは、そのダイジェスト版をお送りします。日々のお仕事と未来のビジョンについてお伺いしました。

PROFILE
2022年 新卒入社 寺師さん
国際自動車 板橋営業所タクシードライバー

フリーターを選ぶ人が多い中、自分は未知の業界へ。

福岡から上京、美術系の大学へ進学し油絵・版画を専攻していた寺師さん。美術系の学校ならではの環境で、周りの友人達の中には「フリーター」という進路を選択する人が多かったそう。

ファインアートを仕事にするために作品作りの時間を優先的に取るんです。最低限の稼ぎを得ながら、制作に時間を割くアルバイト生活を選ぶのは、美術系の学校ならではの進路かも。私はアーティストとして生きる選択肢はありませんでしたね。就職については現実的な思考で、教職の免許を取るなど準備を勧めていました。ただ、教育の現場で働くイメージもなく、先生として生きる選択肢はなく…。「就職、どうしような~」とぼんやり軽い気持ちで就職活動を進めていたのですが、ある時母が「説明会に行きなさい!」と(笑)。


実は母とともに上京して、二人暮らしで生活しているという寺師さん。母からの一声で、さまざまな企業が集まる合同説明会へ参加。いちばん明るく声を掛けてくださったのが国際自動車(kmタクシー)のメンバーだったといいます。

タクシー業界のことはまったく知らなかったのですが、その時既に会社の雰囲気に惹かれていましたが(笑)

一週間のお休みも取れちゃう?!
キーワードは「いい意味で代わりがいる」。

企業説明会の時点で感じ取れたkmタクシーの空気感に惹かれ、選考へと進んだ寺師さん。偶然出会ったタクシー業界は、結果的に自分に合った「天職」だったと話します。

学生時代、飲食店や学童、コンビニなど様々なバイトをしていたんですが、その中でいちばん楽しかったのは接客。観光名所の付近で働いていたので、お客さまは常連さんというより観光客の方が多く一期一会の出会いでした。毎日同じ人達との関係の中で仕事をしていると、時に人間関係の問題でぎくしゃくしてしまうこともあると思うんです。この、知らない人との出会い、目まぐるしく変わる環境が私には合っていて。そのバイトは楽しみながら続けられたし、やりがいもあったんです。今思えば、この時「たのしい」「やりがい」と感じていた要素はタクシードライバーの仕事にも共通することで。

毎日違う人との出会い、行き先も違う。日々新しいことが起こり続ける環境が、寺師さんのモチベーションになっているそうです。

急ぐ=スピードじゃない。
態度で示すホスピタリティ

タクシードライバーとしてスキルを磨き続ける寺師さん。彼女のならではの、仕事の流儀があるそうで…。

毎日持っているのは野菜ジュース。12:50~13:00の間に飲むというのがマイルールですね。仕事がいい流れに乗っていると、休憩を取らずに働き続けてしまうんです。安全に運転するためにも休憩は必ず取る必要があります。そこで、この時間は強制的に野菜ジュースを。ここで一息ついておくと、自然と休憩しなきゃって思えるので(笑)!タクシードライバーの仕事は乗務が始まれば一人。すべて自分の責任で進んでいきます。だからこそ、体調管理・自己管理も仕事の一つですね!

ドライバー一人ひとりが持つ、独自のルーティンやマイルール。寺師さんは、安全を守るために心掛けていることもあるんだとか。

基本はスピードと車間距離。その二つで、事故の多くは減らせると思います。後は、周りの空気に流されないこと。お客さまに「急いで」とご要望を受けて、そのまま急いでしまうと事故に繋がる可能性が高まります。「急ぐ」というのは態度で示すことで、スピードを上げることではないと思うんです。ルールを守って、正確に道を行けば最短距離・最短時間で着くことが可能です。それを最優先、無理な運転はしない。ただ、のんびり見えるような運転ではお客さまが焦る気持ちも分かります。「急いでいる」空気感は表情や態度で作るんです。このバランス感覚が大切ですね。

寺師さんならではの「ホスピタリティ」の形。ドライバーそれぞれが日々の乗務の中でそれぞれのポリシーを持って働いているようです。そして、そのどれもが価値のあること。それぞれの哲学を、ドライバー間で共有できるともっと興味深い話につながりそうですね。

貴重なお話をありがとうございました!


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