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映画館で観た初の韓国映画『外人球団』

 コロナ禍で多くの人がしたという断捨離を私もちょっとばかり行ったところ、自分でもすっかり忘れていた物がたくさん出てきて、しばし思い出に浸ってしまいました(このnote活動もその延長と言えますが)。そんな中で見つかった1枚の映画のチラシ。その昔は映画を観ると必ずパンフレットを買っていたのですが、チラシを集める趣味は全くありませんでした。それでも、このスポ根韓国映画『外人球団』のチラシを取ってあったのは、かなり思い出深かったからかもしれません。

外人球団裏

 チラシを見て「へぇー」と思ったのが、出演者や監督などの名前が漢字表記だったこと。一応、裏面にはカタカナ表記もありますが、日本で公開された1988年当時はこれが普通だったのでしょうか。裏面には「監督を劇場に招き、上映後に監督による講演がある」と書かれています。上映館は吉祥寺にあった「ジャヴ50」。その名の通り50 人入ればいっぱいの狭い試写室のような、今はもうなくなった映画館に巨匠が本当に来たのか……。

外人球団

 記憶を辿ってみたところ、どうやら私が初めて映画館で見た韓国映画だったようです。何せ30年以上前なので、憶えているのはヒロインのオムジを演じたイ・ボヒが綺麗だった(&妙に色っぽかった)ことと、絶海の孤島で繰り広げられる苛酷な訓練の様子、それとアン・ソンギが杖をついた監督を演じていたことくらい。漫画が原作ということもあって、荒唐無稽なイメージが強かった気がします。泥の中を這うようにして訓練するシーンは特に印象に残っていて、後に『シルミド』を観た時に、なんだか既視感があると感じたのはこの映画のせいでした。

 この映画について書いてみようと思い立って調べてみたら、YouTubeで観られることがわかりました。

https://www.youtube.com/watch?v=K5SwAI9QjiE

 改めて観てみると、印象的だった孤島での訓練シーンは思いの外短くて、「これだけだったのか」とやや拍子抜け。そして、当時はアン・ソンギとイ・ボヒ以外の俳優を知らなかったこともあり、主役のチェ・ジェソンを始め、こんな人が出ていたのかと今になって認識。後にドラマ「野人時代」で見た俳優が結構出ていたのも発見でした。時代の雰囲気が伝わってくるのがまた面白く、80年代を背景にしたドラマで当時の様子を見ることはできますが、実際に当時作られた作品を観るのはまた違った味わいがあるものだなぁと感じます。


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