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パパ・ピプペ・・ポポ・・・       継続は力なり。

ナンバークロスワードパズル(以下略称のナンクロと記述)と呼ばれるパズルをご存知だろうか。クロスワードパズルと同じように白マスと黒マスからなるパズル面の白マス全てを文字で埋めるパズルである。クロスワードパズルとの違いはカギはなく、白マスすべてに数字が書いてある。最初にヒントとなる文字列があって、その文字に対応する数字のマス目をカナで埋めていくことから始まる。黒マスには文字を書き込めない。埋まっていない白マスに、意味のある言葉ができるようにカナを当てはめていく。同じ数字の白マスには同じ文字が入る。違う数字に同じ文字は入らない。これを繰り返して全ての数字とカナの対応を導き出せばパズルは完成である。
例えばこんな問題がある。
これは難問に分類される濁点・半濁点ナンクロだ。

ヒントとなるテキスト文字はない。代わりにパズル面に数字以外に濁点と半濁点が入っている。これをヒントにパズルを解いていく。
問題文を読むと、『盤面の右上にイラストの楽器の名前が現れます』というヒントがかかれている。ページの右下に描かれている楽器は「バグパイプ」だ。5文字の単語で1文字目と3文字目が同じ、1文字目と2文字目に濁点、3文字目と5文字目に半濁点が付く。盤面の右上となっているので、右上横の19”・3”・19゜・20・16゜に当てはまる。対応表の3が「ク」16が「フ」19が「ハ」20が「イ」となる。パズル面のこれらの数字にそれぞれ対応する文字を埋められる。
これとは別のアプローチ、自分流の解き方を披露します。まず、半濁音となるのはハ行だけなので、半濁点が付いている数字をピックアップして対応表に印をつける。この場合6・14・16・19が該当する。下の写真の対応表のオレンジ色の矢印です。パズル面を見ていくと左上の横、下の写真のパズル面の赤色の矢印部分の15・4・6゜・6゜の並び、また、右から3列目の縦、下の写真のパズル面の黄緑色の矢印部分の19゜・19゜・20・2に注目できる。この類の問題を何度も解いたことがあるので、半濁音が連続する単語が比較的たやすく閃いてくる。「パパイヤ」「パパラッチ」「ペペロンチーノ」「タンポポ」などがある。特に4文字の単語で3文字目、4文字目が同じで半濁音になるケースは「タンポポ」を当てはめて間違ったことはなかった。対応表の4が「ン」6が「ホ」15が「タ」19が「ハ」20が「イ」となる。「パパイヤ」は問題によって「パパイヤ」のときと「パパイア」の時があったので2に対応する文字は「ア」か「ヤ」という事でいったん保留にしておく。これらの文字「ン・ホ・タ・ハ・イ」をそれぞれ対応する数字のマスを埋めていく。下の写真の対応表、パズル面です。

これ以降も自分流の解答法を継続していく。注目ポイントは2ヶ所。左から4列目、上の写真の山吹色の矢印部分の「1・イ・1・タ・5」。右から4列目、上の写真の紺色の矢印部分の「12・12・ハ・バ」。どちらもひとつの単語内に同じ文字が入っている言葉。ここは閃き。「1・イ・1・タ・5」は「ツ・イ・ツ・タ・-」「12・12・ハ・バ」は「オ・オ・ハ・バ」でどうだろうか。1が「ツ」になると「1・イ・1・タ・5」のイの次の1の横、上の写真の空色の矢印のところは「イン」となっているので「ツイン」と単語ができあがる。また5が「-」だと左端の上の写真の黄色の矢印部分は「パタ5」が「パター」となる。これは間違いなさそうだ。さらに5は上の写真のパズル面の茶色の矢印のように単語の先頭にはない。これは「-」を対応させる時の必須条件。1も上の写真のパズル面の緑色の矢印のように「パーツ」「パンツ」となるのでほぼ間違いないだろう。逆に12の「オ」はこの時点では確信が持てない。対応表の1に「ツ」5に「-」を入れる。パズル面の1と5を「ツ」と「-」で埋めていく。
このようなポイントの気づきとそこに入るワードの閃きを繰り返していく。数字と文字の対応が決まれば、対応表に記入し、パズル面の同じ数字を埋めていく。

完成形。賞品を応募するときはページ上部の「Q50解答」という欄をパズル面と同じように対応表の同じ数字の文字で埋めていく。この場合は「ピザトヒザデハオオチガイ」が最終の解答となる。
このようなナンクロだが、公式のルールブックなどはないようだ。積み重ねた経験値から得た決まりごとを備忘録的に書き留めておく。
入る単語は名詞に限られる。固有名詞も含まれる。同じ単語を2ヶ所以上入れてはいけない。文字と数字は1対1で対応する。登場する文字は2ヶ所以上に使用する。
黒マスによって白マスの領域が分断されてはならない。黒マスは縦または横に連続しない。
「ン」「-」から始まる単語はない。
漢字やアルファベットを使うパズルは例外で、あくまでもカナ文字を使うパズルに限られる経験則だ。
難易度高めの濁点・半濁点ナンクロを紹介したが、他にも、漢字を当てはめる全漢字ナンクロ、黒マスも数字が対応するホワイトナンクロ、ヒントとなる文字が1つも与えられていないノーヒントナンクロ、マス目が渦巻き状に並んだしりとりナンクロなどがある。
2016年から時間潰しと脳トレを兼ねて解き始めた。わざわざ本屋に買いに行かなくてもスーパーマーケットやコンビニエンスストアの雑誌コーナーで買物のついでに入手できる。始めた頃は純粋に問題を解いていた。やがて、表紙に踊る「全問豪華プレゼント」の文字が気になり始めた。応募するにはとじ込みの葉書や封書形式の応募用紙に解答を記入すればいい。ただ、投函するには切手が必要となる。切手代が惜しいわけではなかったが、なんとなく応募しないままだった。ところが(株)コスミック出版が発行しているパズル誌は、パズルプラザというwebサイトから応募ができることに気が付いた。これ以降、購入は(株)コスミック出版発行のものだけにした。2017年だった。

購入の対象となるパズル誌は、奇数月に「ナンクロプラザ」 偶数月に「オールナンクロ」が発売される。さらに、1・4・7・10月には「特選ナンクロプラザ」 2・5・8・11月に「オールナンクロSP (スペシャル)」が発売となり、不定期で「ナンクロ道場」 「究極ナンクロ」という2誌もある。これらを全て購入して解いていた。そして1冊完了ごとにWebサイトからプレゼントに応募するようになった。
2018年になっても大きな変化はなかった。ただ、3・6・9・12月に「ナンクロ太郎」が発売されていることに気づいて追加で購入するようになった。
2019年もほぼ同じラインナップだった。
「究極ナンクロ」はVol6で終了となり「数字が大きいナンクロ名人」という名称に変わった。正解やプレゼント当選者の発表が継続されているので、名前だけが変わったようだ。
2020年も主要な5誌に変化はなかった。この頃からECサイトで買うようになった。その際同じものを2度購入するミスを立て続けにやらかしてしまった。これを受けて「ナンクロプラザ」 「オールナンクロ」 「特選ナンクロプラザ」 「オールナンクロSP (スペシャル)」「ナンクロ太郎」の5誌は定期購読を申し込んだ。
「ナンクロ道場」がVol14、「数字が大きいナンクロ名人」がVol3で打ち切りとなった。変わって「ナンクロプラザDX」が新設された。
2021年になった。主要な5誌の定期購読は続ける予定だった。
不本意ながら「特選ナンクロプラザ」10月号、 「オールナンクロSP (スペシャル)」5月号、「ナンクロ太郎」6月号で定期購読が終了となった。楽天市場で定期購読を扱っていた三省堂が扱いをやめてしまったためだ。「ナンクロプラザDX」は継続して発売されて、新たに「ナンクロ東大王」「特盛ナンクロ120」の2誌が販売開始された。
2022年「ナンクロプラザ」9月号、 「オールナンクロ」6月号で定期購読が終了となった。
定期購読がなくなってもECサイトでの購入に慣れてきたのか、あれ以降間違いはしなくなった。この頃になると全部をやりきれなくなってきた。手つかずのまま4冊も5冊も積んである状況になった。買っているなかで唯一全問豪華プレゼント付きではない「特選ナンクロプラザ」のプレゼントのない問題はやらないで終わりにするなどして応募の締め切りには間に合わせた。このような経緯から「特選ナンクロプラザ」の購入はやめることにした。 ところがタイミングを合わせるように「ナンクロ太郎」が3・6・9・12月から偶数月発売に変更になった。年間4冊が年間6冊に増えることになる。年間4冊の「特選ナンクロプラザ」をやめたのに2冊しか減らない。不定期な発売の「ナンクロ東大王」がVol3で、「ナンクロプラザDX」Vol6で終了となった。「特盛ナンクロ120」だけが継続されている。終了した「ナンクロプラザDX」にかわり「あっぱれ!ナンクロ」が発売となった。
この間、(株)コスミック出版から発売された全てのナンクロ誌のプレゼントに応募した。結果、当選は2度だった。
1度目は「ブルルリボン」というマッサージ器。

プラスチック製で楕円形のベースから垂直に4本の突起がある。突起の上部にリボンの形状をした飾りがついているのがネーミングの由来だろう。この4本の突起を足の指で挟むようにして、リボンとの隙間に足指を入れる。スイッチを入れるとブルブルと振動して足指から母指球の辺りがマッサージされる仕組み。
2度目は「懐中電灯」。

こちらもプラスチック製で、ホワイトとグレーのツートーンでブルーのラインが入っているところから開く。その部分にLEDの照明が仕込まれている。USBで充電出来る仕様。スイッチで点灯、点滅が切替できる。現在でも常時フル充電して災害に備えている。
たった2回だけど当選があったことで、パズルを解き始める前にプレゼントの当選者発表のページを見るのが楽しみとなった時期もあった。当選から遠ざかってくると、そんな習慣もだんだんマンネリ化して、いつのころからか全く見なくなってしまった。
2023年になった。奇数月に「ナンクロプラザ 」偶数月は「オールナンクロ」と 「ナンクロ太郎」2・5・8・11月に「オールナンクロSP (スペシャル)」の発売は変化なし。プラスして「特盛ナンクロ120」「あっぱれ!ナンクロ」のラインナップを継続して購入している。


5月26日「コーヒーメーカー」が届いた。発送元が(株)コスミック出版となっていたのでナンクロのプレゼントだと解った。

5月29日には「図書カード」が届いた。こちらも当選の商品だった。
「二度あることは三度ある」そんな諺が思い出され、プレゼントの当選なら嬉しいが、三度目の当りが他の車や人にならないように何時にも増して慎重に運転し、注意深く生活していた。そして諺通り三度目があった。

6月30日、「映画のDVD10枚セット」が届いた。こんな事って・・・。こんなに立て続けに・・・。2017年から2022年まで6年間で2回だったのに、2ヶ月で3回も。継続は力なり、今度はそんな諺が頭に浮かんできたのだった。

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