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正社員と契約社員、何が違うか

昨日の記事に引き続き、今回も契約社員関連のまとめです。

上記の表は同一労働同一賃金の考え方に基づき、正社員、契約社員、派遣社員の処遇の合理的な違いを説明するために2年くらいまえにまとめたものです。厚生労働省からいくつか出ているガイドラインを参考にしました。

業務と責任の違い

1.業務の内容
 ・主な業務
 ・その業務を遂行するにあたって必要な知識や技能の水準
2.責任の範囲
 ・権限
 ・責任の範囲
 ・トラブル発生時や緊急時の対応
 ・成果への期待の程度

これに沿って自社の実態を踏まえていけば、合理的な説明は可能になってきます。

契約社員にはなく、正社員には求められる主なものは何か


①スキルアップの責任
無期雇用を保証していくためには会社は持続的成長をする必要がありますが、社員の側もそれを支えるべく自らのスキルを磨き、会社としての競争力を高めていくことに貢献していくという考え方に基づきます。
②問題解決の責任
自分の担当する業務上で発生した問題については、その収拾まで責任をもって対処していくことが求められます。たとえば配送ミスがあった場合は、契約社員は責任者への報告までは必須ですが、正社員はその対応と謝罪、再発防止までの責任を負います。
③目標達成の責任
あたりまえのことですが、正社員は予算やそのほかの課題に対して達成していくことが求められます。そして未達成の場合の説明責任を負います。

つまりスキル、問題解決、目標達成の責任が求められることが大きな違いです。

そして、いずれも長期的な雇用関係がないと取り組むことが難しいので、正社員ならではの事項になります。



業務の違いだけでは正社員、契約社員、派遣社員の違いを見出すことが難しいのですが、こうやって求められる責任までを明確にしておくとわかりやすくなると思いました。