認知範囲150人での組織づくり
私が以前所属していた電機メーカーの某営業本部は全部で150人くらいでした。
転職したコンサルティングファームも大体150人くらい。当時のディレクターはこれ以上は増やさないと言っていました。
その次に転職したベンチャーも、全社で150人くらいで上場準備に入っていました。
この150人という数字がいわゆるダンバー数で、これを超えた集団は対立が起きたり、効率が悪くなると言われています。
驚きなのは、この150人という数字が科学的に導かれた仮説であるということ。
その150人の関係性をさらにみていくと
・5人:最も親しい関係の維持
・15人:信頼できる関係の維持
・50人:安全な人間関係の維持
・150人:一緒に生活をする関係の維持
となるようです。
これを組織設計にあてはめると、
・スパンオブコントロール:5人
・課:15人
・部:50人
・本部:150人
という考え方もできます。
(”連結ピン”と合わせて考えねばなりませんが、ここでは割愛)
たしかに150人を超えると、そのトップ(本部長)はメンバーにほとんど目が行き届かないので、この数が限界になるのは直感的に納得できます。
企業単位で考えても、社長一人がワンマンで経営できるのは150人まで、それ以上になると、片腕となる優秀な役員(たとえば営業と管理)がいないと回らないようです。
なかなか興味深い仮説です。
takaでした。