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認知範囲150人での組織づくり

私が以前所属していた電機メーカーの某営業本部は全部で150人くらいでした。

転職したコンサルティングファームも大体150人くらい。当時のディレクターはこれ以上は増やさないと言っていました。

その次に転職したベンチャーも、全社で150人くらいで上場準備に入っていました。

この150人という数字がいわゆるダンバー数で、これを超えた集団は対立が起きたり、効率が悪くなると言われています。

驚きなのは、この150人という数字が科学的に導かれた仮説であるということ。

霊長類の脳の大きさと平均的な群れの大きさとの間に相関関係を見出した。ダンバーは、平均的な人間の脳の大きさを計算し、霊長類の結果から推定することによって、人間が円滑に安定して維持できる関係は150人程度であると提案した

出典:wikipedia

その150人の関係性をさらにみていくと
・5人:最も親しい関係の維持
・15人:信頼できる関係の維持
・50人:安全な人間関係の維持
・150人:一緒に生活をする関係の維持
となるようです。

これを組織設計にあてはめると、
・スパンオブコントロール:5人
・課:15人
・部:50人
・本部:150人

という考え方もできます。
(”連結ピン”と合わせて考えねばなりませんが、ここでは割愛)

たしかに150人を超えると、そのトップ(本部長)はメンバーにほとんど目が行き届かないので、この数が限界になるのは直感的に納得できます。

企業単位で考えても、社長一人がワンマンで経営できるのは150人まで、それ以上になると、片腕となる優秀な役員(たとえば営業と管理)がいないと回らないようです。

なかなか興味深い仮説です。

takaでした。