情報格差をなくして、解き放つ

仕事への愛着(ワークエンゲージメント)がなくなるとき。

データによると、そのひとつが「必要な情報の共有がなされなかった」ときです。

いわゆる情報格差を感じたとき。

・背景も聞かされずに仕事が落ちてくる
・自分だけメールがこない
・上司が情報を共有しない

こんなことが日常茶飯事だと本当にやる気がなくなるものです。

名著「一分間エンパワーメント」では、エンパワーメントの方法として3つがあげられていて、その最初にくるのが、「正確な情報を全社員と共有する」になっています。
※残り2つは、「境界線によって自立した働き方を促す」「セルフマネジメント・チームを育てる」

ところで、エンパワーメントとは何なのでしょうか。

「社員にパワー(権限)を与えることではない、社員が持つ知識・経験・意欲を解き放つことである」

「1分間エンパワーメント」(ケン・ブランチャード)

つまり、情報活用のためではなく、社員が持っているものを解き放つために情報格差をなくすということです。

この「解き放つ」という言葉、素敵です。

以前の職場で、業績に関することは現場に伏せておくという方針がありました。現場社員がお客様にしゃべってしまうリスクがあるからという理由らしいですが、私はすぐに方針を変更し、現場への業績共有をすすめました。
現場を信頼していない経営陣と、経営陣を信頼していない現場で構成されている組織、、、そんな会社ではお客様はすぐに見限ってしまいますから。

結果、一部の社員たちは「もっと業績をあげていこう」と営業に力を入れるようになり、その動きは波及して会社全体的が活性化してきました。いま思うと、パワーを与えたのではなく、何かを解き放ったのだと思います。

そうはいっても情報格差をなくすのは、簡単ではありません。
トップの強い決意と覚悟が必要になります。
しかし、もはや時代はあらゆる情報が共有化されていく流れになっています。

であれば、積極的に解き放っていきたいものです。

takaでした。