歴史から組織の学び
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク)
先日ある研修で「本能寺の変」から学ぶことは何かという問いかけがあり、まさにNHK大河ドラマでのタイミングもあり、よい学びになると思いました。
事件の真因は諸説あり、それによって学ぶところも変わってきますが、人間の本質、日本人の本質は500年経ってもそう変わらないという前提に立てば、組織マネジメントや上司の在り方を考えるうえでは非常に興味深い事例です。
そもそも歴史から学ぶということは、
1.事実を”情報”として捉えて
2.なぜそれが起きたのかを分析し、
3.自分に置き換えてどのような学びを得るか
ということになりますが、本能寺の変でいえば、
・上司(信長)を敬愛しすぎる部下(光秀)
・別の部下(家康)に期待をかけすぎた上司(信長)
・その結果、生まれた嫉妬
という、組織における愛憎がいくつも折り重なって起きた事件だととらえています。
ここから学びを得るとすると、あまり特定の部下に期待を掛けすぎない、距離感を縮めすぎない、ということになります。
実際、部下を多数持つ管理職においてはこれは原則。気に入った部下とばかりランチしたり飲みに行ったりすると、思わぬところで足をすくわれることになるので注意したいところです。