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転職のタイミング

結果的に私はずいぶん多くの転職をしてきました。
解雇になったこともしばしばありました。

あんなに頑張ったのに、、、
成果を出したはずなのに、、、

大抵はトップとの戦略の違いが原因ですが、「その日」は突然にやってきます。

そのときに支えになったのがドラッカーの次の言葉です。

組織が腐っているとき、自分が所を得ていないとき、あるいは成果が認められないときには、辞めることが正しい道である。出世はたいした問題ではない。

非営利組織の経営

辛いとき、苦しいとき、この言葉にずいぶんと勇気づけられました。泣きながら手帳に書いたこともありました。

組織に所属している以上、多かれ少なかれ、浮き沈みは普遍的なことです。

では、辞めるのが正しい選択であるというレベルの”腐っている組織”とはどういう状態なのでしょうか?

最近読んだ記事でハッとしたものがありました。

この記事では、
・組織は”生物”のようなものである
・健康なときもあれば、病気になっているときもある
・病気になっているときは悪いエネルギーが渦巻いている
・優秀な人が解雇されるのは、そういう状態に巻き込まれているときである
という問題提起から始まり、組織が腐っている状況をわかりやすく説明しています。

大きくまとめると、組織が腐っているとは、
1.出る杭を抜こうとする風潮
2.触れてはいけない問題の存在
3.追い抜かれることを恐れる上司
4.嫉妬深い同僚
5.脚光を浴びることを許さない風土
といったもののようです。

日本企業で解雇になることは滅多にありませんが、一所懸命に組織のために貢献しているのに謎のように昇進が出来なかったり、不本意な異動が頻繁に続くということはよくあることです。

あなたに問題があるとは限らない、環境を変える=辞めるのが正しい選択である・・・ドラッカーが言いたかったのはこういう意味だったかもしれません。

組織が腐っているかどうか、あくまで自分にとってです。組織や仲間へのリスペクトまでを失ってはいけません。

うまくいかなかったその事実をどう受け止め、そしてどのように行動していくか。

私自身でいえば生活もあるのでジッとガマン、ということも現実的な選択肢でしたが、いままで積み上げてきたものを見直し、新しい可能性を切り開いて結果的には悔いのないキャリア人生だったと思います(まだ続いてはいますが、、、)