地方のリユース起業がこの1年でやったこと

世の中に納得できる循環を創る、株式会社KLDの伊東です。
最近、noteにこうやって貼るので(意外と見てもらえるので)Twitterにも変なこと書けんなと思い始めている今日このごろ。

私たちKLDはこの2021年9月で第5期を終え、10月からは第6期を迎えます。
この1年間は組織として大きく成長しました。人数だけで言えば、第4期の5倍以上の人員に増えました(アルバイト、業務委託、副業を含む)。

そんな1年でどんなことをやってきたのか、振り返ってみたのでかんたんにnoteにもメモしておこうと思った次第です。
記載内容はあくまでも成果物として世の中(あるいは社内)に公開できたもので、ここに記載している内容の10倍は失敗した案件、現在進行中の案件があります。
また、リリースはあくまでもスタート地点であって、日々そういったものに対して改善を繰り返しています。

こうやって書いてみると案外形になっているものは少ないもんだなと少し悲しくもなるわけですが、それはそれとして翌期以降はもっともっとリリースを加速させていくぞ!と気合を入れていこうと思います。

私たちKLDについてはこちら。

プロダクト

私たちKLDでは、現在主要事業として洋服の買取・販売をおこなっています。

本プロダクトにおいては、この1年間で下記のような成果をあげることができました。

・2020年10月:TOP画面、買取申込画面リニューアル
・2020年11月:KLD WEBコンテンツ(blog)本格始動、トップページの表示速度改善
・2020年12月:KLD blogページリニューアル。名称をKLDファションマガジンへ変更
・2021年1月:法人買取サービススタート
・2021年3月:楽天市場店、BASE店オープン、社内オペレーションシステム「オペンギンシステム」運用開始
・2021年4月:ヤフーショッピング店オープン
・2021年6月:買取実績ページのリニューアル
・2021年8月:ユーザーマイページリニューアル(抜けてるぞ!ってDEVチームから指摘もらいました!)

既存WEBサイトのUI設計の見直しを中心に、デザインの変更を各所でおこなってきました。これをおこなうにあたっては、これまでKLDサービスを初期から利用してくださるユーザー様にインタビューを実施しました。

非対面のWEBサービスのため、バイヤーとユーザー様が顔を合わせたこともない、でも信頼関係が既に築き上げられている。そんな状態での初対面でのインタビューはとても新鮮で、ユーザー様に愛されていることを感じられるとてもいい経験でした。

特にマガジンに関しては1日1本はコンスタントに更新をおこなえており、中古事業者からの視点で様々なブランド、そしてそのブランドを手掛けるデザイナーを紹介させていただいたりと、徐々に認知されてきている実感があります。

販売面では、これまで仕入れにフォーカスするがために販路をヤフオクに限定させてきましたが、社内オペレーションシステム「オペンギンシステム」の運用開始とあわせて一気に楽天市場、ヤフーショッピング、BASEと3つのモールでの同時並行販売を開始しました。今後も、越境も含めた多くの販路拡大を予定しています。

リユース業、特にオンラインでの販売をおこなっていく上で最も課題になることがいわゆる「ささげ」と呼ばれるものです。
「ささげ」とは、「採寸」「撮影」「原稿」の頭文字を取った言葉で、EC業界ではよく使われるものです(ちなみに、私はこの呼び方が大嫌いです。社内ではささげという言葉は使いません)。

すべての商品が1点ものであり、また同一品番のアイテムであってもそれぞれがコンディション等の面で異なる状態を有しています。
自ずと、一般的な量販品に比べると一点のささげ業務に費やせる時間は短くなり、かつ売れるためのクオリティを維持しなければなりません。
以前は対応すべき商品数もたかが知れており、少数精鋭で個人にスキルが依存した状態でなんとかなっていましたが、商品数、組織規模が大きくなってくると「仕組み」を構築して戦っていかないと崩壊してしまいます(事実、当社も8回は崩壊しました)。

さらに、複数の販路で販売をおこなうためにはすべての商品の在庫数が「1」という状態のため、例えば楽天市場で商品が販売されたらその他の販路での在庫数もタイムラグなく「0」に変更する、といった処理が必要となります。この在庫管理については、当社はネクストエンジンというシステムを用いています。

また、それぞれのモールで商品を販売するために必要な情報や形式が異なります。商品の情報を、それぞれのモールに適した形に置換する、といった仕組みも構築する必要がありました。

こういった一連の課題に対し、自社内で構築したシステムがオペンギンシステムと呼ばれるものです。

画像1

※こんな感じでオペレーション作業以外にも、シフト管理なんかにも利用されています。

詳細はまだ公開できないのですが、簡単にいえば下記内容を実現してくれるしテムです。

仕入れた商品の管理ラベル発行から採寸値、写真撮影、各種モールへの反映、倉庫への入庫等一連の作業を1つのスプレッドシートで完結することができる

これはなかなか革命的でしてね、まだまだ改善点はあれど1点あたりの商品化に要する時間はアナログで対応をしていた際に比べて半分以下に減らすことができました。

過去の数千に及ぶ商品データ(商品マスタ)が、バラッバラのルールで管理されていたのでこれら商品マスタデータの整形は超大変そうでしたね・・・まじごめん。

2021年7月以降は、既存プロダクトへの手入れは一旦やめ、新規プロジェクトの準備を水面下で進行中。早くアウトプットしていきたいなぁ。乞うご期待です。

組織

組織規模は、第4期と比べ約5倍に成長しました。
第4期中から導入を開始したスクラムのワークフローに沿ってチームとしての仕事の進め方を確立。

そして副業としてジョインしてくれていた現COOの廣岡恭輔のフルコミットが2020年10月にありました。自身も経営(事業売却も)経験があり、ウェブサービスに精通した彼の参画はKLDにとっても非常に大きな転機でした。

そして、KLDの人気投票では常に第1位を獲得する超ふわふわ系エンジニアN氏も副業からフルコミット。プロダクトの改善が加速しました。

各領域(※)におけるGoal & Missionも策定し、私たちの理念を言語化したコーポレートサイトもリリース。

※KLDでは下記4つのチームが日々業務を遂行しています。
・Operation_team
・Bizdev_team
・Dev_team
・Growth_team


これまで、福岡県糸島市内の駅前にあった約50平米のオフィスは手狭になり、2021年2月には約220平米の小さな3階建てのビルへオフィス移転。
広さを確保したことと、上述のオペンギンシステムの導入開始、そしてプロダクトの改善活動の成果が一定見え始めてきたところでアクセルを軽く踏んでいけるぞ!との一定の確信を持ち、一気に採用を加速させたのが2021年3月でした。

元々、近隣の九州大学院生が2人ほど働いてくださっていましたが、近隣に国立大学があるこのメリットを生かさない理由がない。ということで大学生メンバーを中心に採用を開始。
更には働いてくださる学生さんたちからのリファラルもあり、今や錚々たるメンバーが日々業務をおこなってくれています。

・九州大学:5名
・九州大学院:3名(内1名留学生)
・立命館アジア太平洋大学:1名
・佐賀大学:1名
・北九州市立大学:1名
・東京大学:1名
・首都大学東京:1名

学生さん以外にも、普段カウンセラーやミュージシャンとして活動される方、本業で様々な専門的な職種をこなしながら副業として参画される方。
沢山の方々がKLDに関わってくれており、日々感謝です。謝謝。

経営

経営面では、2020年はとにかく補助・助成・借り入れ。
とれるものはすべて取りに行く気概で対応を進めていきました。

正直、一番成果物が少ないのがここかもしれないですね・・・恥ずかしながら。経営者がボトルネックにならないよう、がんばらんといかん次第です。

一気に書いて疲れたのでそんな感じで!

最後に

冒頭にも書きましたが、ここに記載している内容の10倍は失敗した案件、現在進行中の案件があります。
また、リリースはあくまでもスタート地点であって、日々そういったものに対して改善を繰り返しています。

各種領域で常に採用強化中!ぜひお気軽に声をかけてください!

※最後適当になる癖があります。

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