昔のブログ ~2005.08.19~

ひび割れてしまった茶碗

今朝、起きてすぐに小姐1号を泣かしてしまった。 いつものように怒られて泣いたわけではなく、 小姐1号を悲しませてしまったのだ。

昨晩、夕食が終わって後片付けの食器を洗っていた時。 ちょっと考え事をしていたせいか、手を滑らせて茶碗を落としてしまった。 割れなかったので一瞬ホッとして再び手に取ったのだか、 よく見るとヒビが入ってしまっていた。 初めての自分の瀬戸物の茶碗であったから、 小姐1号なりの思い入れがあったのだと思う。 そんなことを常日頃感じていたので、 『なんて言えば悲しませずに済むだろうか・・・』と考えているうちに 昨晩は茶碗にヒビが入ったことを言いそびれてしまった。

そして今朝。 キッチンの片隅に置かれていた自分の茶碗を見て不思議に思ったらしく、 『なぜそこに置いてあるの?』と聞かれた。 私は覚悟を決めて、事の次第を話した。 話が終わるか終わらないかのうちに、小姐1号の目から涙が溢れ出した。 私は抱きしめて、『ごめんね。』としか言えなかった。 小姐1号は私を責めることもなく、 『今度は気をつけてね。』とひと言だけつぶやいた。

親の私から見ても小姐1号は心のやさしい子に育ってくれている。 こうして自分の茶碗が壊れたことに涙を流している姿を見てつくづく思う。 これからいろいろなことで小姐1号は涙を流すことになると思うが、 母である私はそれをじっと見守り、いつでも抱きしめてあげようと思う。 そそっかしい母だけど、私はあなたの世界でただ一人の母だから。

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昔を思い出しつつ、今思うことをつぶやいています。



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