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自力で裁判できるのか⑤~いよいよ(?)編~

こんにちは、不動産マニアです。
今回のテーマは、いろんなエピソードが多すぎて、早くも第5回になってしまいました。
まだ訴訟手続きも始まっていないのに。笑

■訴状作成

いよいよ、訴訟手続き準備に取り掛かります。
お世話になっている専門家の方々に、厚かましくアドバイスを貰いつつ、
訴えたい内容を記した「訴状」を作成します。

簡単にまとめると、
・被告(今回調べた、存命者全員)の名前や住所
・訴える内容(地上権の消し忘れを消してくれ~といった感じ)
をまとめるの構成で、内容自体は思っていたよりも難しくありませんでした。
現実に相手方にこの訴状が郵送されるので、誰でも理解できる内容にしておかなければならない意味では、当然といえば当然ですね。

そして、訴状は、裁判を起こす側(私)が、被告に送る部数だけ印刷して裁判所に提出しなければならないので、私の場合は1部あたり14ページ×45人分の訴状を印刷し、裁判所へ郵送しなければなりません。

おんぼろプリンターが、久々の大量印刷にキーキー悲鳴をあげながら、訴状を刷り上げていきます。
600枚を超えるコピー紙を1部1部ホチキス止めして、私の実印を押印して、訴状は準備完了!

■ほかの提出物の整備

他に、訴訟にあたっての添付書類や、切手(裁判所から、被告に訴状を送るときに使います。今回は被告が多いので、切手だけで約10万円になりました…)と訴訟手数料の印紙をダンボールに詰め込み、裁判所へ発送します。

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-裁判費用は意外と安い!?

ところで、これは私が一番驚いたことなのですが、今回の裁判にあたって、ここまでかかった費用が、思っていたよりも大幅に安いということに気付きました。
これまで裁判と無縁だった私にとって、
「裁判=高額な手続き」
だと思っていました。
実際、今回の規模の裁判手続きの費用を調べたところ、100万を超えてもおかしくないという情報を得ていたので、財布がどんどん軽くなっていくのはある程度覚悟していました。

しかし、訴状を発送した時点でかかった費用は、
・戸籍の発行手数料:約12万円(67人分、約200通)
・戸籍請求の郵便代:約2万円(役所への郵送回数61回分)
・訴訟費用:1万円(訴訟対象になる不動産の金額によって決まります)
・裁判資料に同封する切手:約10万円
・戸籍の請求書や訴状印刷の紙代とインク代:約1万円
と考えても、30万円弱しかかかっていません。
(”しか”と言える金額ではありませんが^^;)

私の場合は、被告が多かったのでこんな金額になりましたが、
被告の人数が少なければ、数万円でお釣りが来ていたかもしれません

要するに、訴訟費用自体が高いのではなく、
訴訟をするための”弁護士費用”が高いのですね

-弁護士費用は高いようで、実は安い!?

でも、このカラクリが分かると、改めて納得です。
こんなに手間がかかって、専門知識も求められる手続きならば、弁護士費用がそれなりに膨らんでしまうなるのは当然です。
むしろ、もし私が弁護士だったとして、仮に200万円の報酬で依頼を受けたとしても、こんなに手間をかけて200万ならば、長年知識と経験を積んできたプロに対する報酬としては、足りないと感じてしまうかも、と思いました。

知的探求心というモチベーションと、私の熱意に賛同(諦め?)してくださった有識者の方々の親切なアドバイスのおかげで、私はなんとかここまで辿り着けましたが、「なんとかスッキリ解決したい」程度の気持ちでは、
途中で挫折します。絶対に

逆に、こういうことを日々こなしている弁護士さんは、本当に凄いなぁと思いましたし、もし法律関係で困った時は、弁護士に依頼するのが一番コスパがいいなと再認識しました。

…後半、弁護士の広告記事みたいになってしまいましたが(笑)、
一息ついてこんなことに思いめぐらせていると、
一難去ってまた一難、また想定外の出来事が起こります…


次回へ続く。
※次回の投稿は4/28(水)の予定です。お楽しみに!

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