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自力で裁判できるのか⑨~2度目の奇跡編~

こんにちは、不動産マニアです。
今回は、訴訟起こすまでの(一旦の)最終回です。

前回は、行方不明のBさんの詳細を探るべく、
その弟のCさんに連絡を試みようとしていたとき、
無意識にgoogle検索をしたところまでお話ししました。

-2度目の奇跡

その結果は、、
なんと、Cさんの電話番号が載っているページが、検索結果の先頭に出てきたのです!
それは、”ハローページ(電話帳)のネット版”みたいなページだったのですが、Cさんの名前&住所&電話番号だけが、バッチリ掲載されていたのです。
そのページが、どんな目的で作られたのかは不明ですが、
もはや、私のために用意されていたページとしか思えません(笑)

Cさんは珍しい名字&名前で、同姓同名は考えにくかったうえに、
掲載されていた住所も、私が戸籍調査で把握していた住所と完全一致。
間違いなく本人の電話番号です。

興奮する気持ちを抑え、早速その番号をダイヤルします。
不在。
でも、プルルル…と鳴りました。
「この番号は、現在使われておりません」も覚悟していましたが、
間違いなく繋がりました。
これは、何度か電話すれば、予想よりも最短コースで詳細が分かるかもしれない。

翌朝、改めて電話してみます。
10コールくらいして、プルルルが止まりました。
上品な女性の声が、Cさんの名字を名乗ります。
これは間違いなさそうです。
私が名前を名乗ると、「どちら様…?」という、
不審感でいっぱいのトーンになったものの、
「Cさんに、裁判の件で連絡しました」
と伝えると、
「あの件でとうとう連絡来たか!」
と言わんばかりのトーンに変わり、
「本人に代わります」と保留に。

いよいよ、Cさん本人と話ができそうです。
ほどなくして、Cさん本人登場。
Cさんは、突然私からの訴状が届いて、かなり不安を感じていたようでした。
不安を抱かせたお詫びかたがた、経緯や状況を話すと、安心してくれたのか
姉のBさんの話を丁寧に説明してくれました。

■調査報告

どうやら、Bさんは長い間体調が芳しくなく、ずっと入退院を繰り返していて、最近はCさん自身も、Bさんと連絡が取れずに、
ドコで何をしているか分からない
とのこと。

裁判所への調査報告をするには、ちょっと情報が少なすぎるかな…と思いつつも、これ以上厚かましく根掘り葉掘り聞くのも気が引けたので、一旦電話を切ります。

そして、裁判所へその旨を報告。
すると、
「その情報があればとりあえず大丈夫なので、今回調査した内容を公示送達用の書面にまとめてください。これ以上の現地調査は不要です」
との回答でした。
この時の達成感もなかなか大きなものでした。

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-中締め

ということで、精神的&時間的ダメージも最小で公示送達の申出書を書き、無事に受理され、Bさんには公示送達扱いで、被告全員への訴状送達作業が終わったのです。

ここまでを振り返ると、裁判は、裁判所の中での手続き云々の前に、その準備作業にいかに手間がかかるかを痛感しました。
言い換えれば、裁判は裁判所に行って云々の大変さよりも、その準備の方がメチャクチャ大変でした。
実際、この記事を書いている現段階で、まだ第一回期日をむかえる前の段階ですが、やるべきことの95%位は、もう終わっている感覚です。

なかなかこのような特殊な事例はまず無いかもしれませんが、2022年に法改正される予定の相続登記義務化に伴って、私と同じように、昔の登記是正に苦しむ方が今後増えていく可能性は十分にありえます。

実際の裁判所への出廷時や判決時の体験記は、もう少しして、お話しできるようになったタイミングで続編を配信するつもりです。
まずはこの時点でも今回の内容に一区切りつけられるタイミングまで来たなと感じ、このような形で体験談をシェアさせて頂きました。

次回以降の『第2章』もお楽しみに!
ありがとうございました!

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