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Happy Birthday Beethoven!ベートーヴェンを愛した女性にまつわるお話。

  『不滅の恋人よ』

ベートーヴェンの弟子であり、恋人でもあったテレーゼ・ブルンスヴィック。少女の頃からベートーヴェンを深く愛していたテレーゼは、彼の演奏するピアノの音色に感動し、心ふるわせながら日記に書き記す。「何という荘厳さ!いのちが豊かに満ちあふれてくる…」。

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「わが不滅の恋人よ」と、ベートーヴェンは宛先不明のラブレターを書く。「あなたへの想いがつのります。あなたの愛は私を最も幸福にすると同時に、最も不幸にもしたのです。わが天使よ、私はどんなに涙を流したことか…」。

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 テレーゼは彼を愛しながらも、結局、一生を独身で貫き通した。全財産を孤児たちの育成と教育に注ぎ込んだ彼女は、生涯すべてを慈善活動に捧げる。ベートーヴェンの死後、あの「不滅の恋人」への手紙と共に、テレーゼの肖像画が彼の机の中から発見されたが、はたして、あの手紙の宛先は彼女だったのか?「あきらめよう。そして、苦しもう」と、ベートーヴェン。最後まで燃えつづけた恋の炎は、偉大なる名曲を次々と生み出した。「芸術のかげに女性あり」。アーティストを目ざすなら、ぜひ、不滅の大恋愛を!

岐阜新聞 2001年6月21日掲載

最後までお読みいただき、ありがとうございます!こちらのnoteでは岐阜県のピアノ講師・高岡紀美子先生のエッセイ作品を紹介しています。今日はベートーヴェンの誕生日、しかも、今年は生誕250年!ということでベートーヴェンにまつわるエッセイを紹介しました🎶



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