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ライナーノーツ「まくまくのくま/童謡集」下書き

4th album
まくまくのくま/童謡集
発売日未定

1.お子様の為の序曲
2.田中の子守唄(熊本県の民謡)
3.動物さん
4.二語文
5.マグマくまくん、マック食う?
6.君が生まれる前に
7.ミルク
8.寝ないの私(独唱)
9.寝ないの私

哺乳瓶を右手に持ち、左手にはお子様の頭を乗せている。自分の頭はフリーなので、歌うしかない。そうなるのは当然だと思う。原初の歌に向かい合う形になったと言っても過言ではない気がする。原初の歌は授乳中の母親が歌ったものだったのではないだろうか。もちろん即興となる。現代の良いところはそれを簡単に録音、録画できるところだ。

言葉を持たない。目も見えていない。しかし感情はあるのだろう。言葉によって解釈されない感情はその体の動きに転化され、眠ったり、泣いたり、手足をばたばたさせたりする。当然に生きたいのだろう。生きたいとか死にたいとか、言葉にして思考するまでもなく、このお子様は生きたいに違いない。

2ndのリリースから今までの間に、「同名異作詩空間」という作詩サイトを作って、七人で週替わりに七つのタイトルをそれぞれに出し合い、一週間のタイムリミットで順に作っていく、という企画をやった。当初の企画時点では、そこでできた詩をもっと早いうちに曲にしてリリースしようと思っていたのだが、なかなかできなかった。同名異作詩空間を企画したのが令和4年の4月だったのだが、曲を作るのに約一年かかったので、結果的にほぼ一ヶ月で曲がたくさんできた童謡集がこれを追い抜きかけてしまって、慌てて同名異作詩空間も仕上げにかかった結果、ほぼ同時に作品になる形となった。

まとめて一つのアルバムにするにはコンセプトが違いすぎる。

1st "Requiem for My Generation" は過去、2nd "循環する生命のフォークロア" は現在に関連したアルバムだった。2ndのmix作業が終わりかけていた頃、mixをしてくれたdoit science清田さんに、結構酔った状態で、"次は未来のアルバムですね"と言った憶えがある。3rd "同名異作詩空間/第一集" は番外編的な位置付けで、4th"まくまくのくま/童謡集" は、確かに未来のアルバムに間違いないようだ。清田さんに言った言葉は本当にただの酔っ払いの軽口だったのだが、本当にそうなった。3rdに関しては作ろうとして作った部分もあるが、少なくともこと4th"まくまくのくま/童謡集"は無理して作ったわけじゃない。勢いでできた。そんなふうにして続いていくものだなあと思った。

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