くもをさがす
年内最後の病院で、西加奈子さん著『くもをさがす』を読み終えた。
6月頃に図書館で予約し、長い長い予約をまって、やっとめぐってきた。
このところ、全然本を読む余裕がなく、久しぶりに開いたのがこの本だった。
さっぱりして無駄のない文章。
赤裸々に綴られた思い。
時々主観的すぎるように見えて、全体としてズームをひいたような不思議な文章にぐいぐい引き込まれていった。
ちょうど乳腺外来の病院を変えようか迷っていたタイミングだった。
この本を読んで、ますます次は専門医で診てもらおうと決意が固まった。
自分の命は自分で守るしかないのだ。医者のせいとか、見つけられなかった病院のせいにはできない。
そして、わたしが感じる痛みも喜びもわたしのものなのだ。
そんなことを強く感じさせてくれた。
今日が返却日。読み終えられて、良かった。
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