昭和記念公園 秋 その二
ヒガンバナや萩など有名な花を除いて、9月に咲く花を見つけるのは、結構大変です。コスモスには、少し早いし、バラも中途半端。ヒガンバナはきれいなのですが、赤だらけの中に白いものがパラパラと見受けられ、きれいなのですが、写真にしてみると、短調になりがちで、ヒガンバナばかりを並べてもおもしろみにかけます。
そういうことで、花の種類が多い公園へと、自然と足が向いてしまいます。その公園の一つが昭和記念公園です。
ヒガンバナが短調だという話をしたばかりなのに、いきなりヒガンバナです。初春には、日本スイセン、夏にはナツズイセンが咲いていた箇所に、ヒガンバナが植えられていました。
木々の間から差し込む木漏れ日があたって、赤い花が一層鮮やかに、緑の茎が輝いていました。
キバナコスモスは、7月の初旬から咲き始め、10月近くまで咲き続ける開花期間の長い花です。
蝶たちは、それを知っているのか、キバナコスモスのまわりによく集まります。
一心不乱に食事をする蝶たちは、人間の存在なんか気にしません。風に揺れるコスモスに必死にしがみついて、蜜を吸います。
風に乗って、いい香りが鼻をつきます。よく見ると、街路樹の葉の狭間に黄色い粒のようなものがたくさんついています。金木犀です。
黄色をした、小さな十字のかたちをした花が、無数に咲いています。
オミナエシです。夏に咲いているイメージが強いのですが、考えてみると秋の七草のひとつですよね。
早咲きのコスモスもみんなの広場のそばで、咲いていました。
単色で淡い色がコスモスのイメージですが、ピンクや白のコスモスは10月が見頃のようで、まだ一分咲きといったところでした。
そうそう、タマスダレもこの時期の花です。
公園の中を歩き回っていても、うっすらと汗をかく程度になってきました。心なしか空の雲も高くなった気がします。秋本番ですね。
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