- 運営しているクリエイター
2015年5月の記事一覧
ヒトとは?人間とは?(35)
Wikipediaによると、イエス・キリストの生誕を起源とする西暦は、ローマの神学者によって、525年に算出されたそうです。つまり、6世紀に作られたもので、1年から531年までは、概念上の存在のため、実際には使われていないらしいのです。実際に使われ始められたのは、532年からということになります。
また、西暦が普及しだしたのは、10世紀以降で、キリスト教がそれなりにヨーロッパで普及してからだ
自分をコントロールできないということ
当たり前のことだけど、人の痛みは見ただけでは、自分にはわからない。 だって、見えないんだもの。
同じように、僕の手がしびれていて、長い文章をペンで書くことができないことも、他人にはわからない。
もし、この時代にパソコンというキーボードがついた機械がなかったら、僕は仕事を続けることができなかっただろう。
ふと、そんなことを思うことがある。
30歳の時に煩った無菌性髄膜炎の後遺症であ
ヒトとは?人間とは?(34)
長い間、続いた自給自足生活からヨーロッパは、ようやく脱します。アラブ人たちが繁栄させた交易の影響を大きく受けていますが、実質それを支えたのは、ユダヤ人の交易者たちでした。
彼らは、圧政が進むバグダッドのアッパーズ朝から異教徒に寛容なエジプトのファティーマ朝に移ります。そして、独自の交易ルールを作り、それに逸脱したものに対しては、政府の罰則とはまったく違った、自分たち独自で作った罰則で対応して
ヒトは?人間とは?(33)
官僚主義の弊害で、ローマ帝国が滅びたあと、ヨーロッパでは、貨幣が自由に回らなくなり、商業が衰退し、都市国家は縮小して、自由な交易は姿を消しました。パピルスや香辛料、そして絹や綿といった東洋からの輸入品が姿を消します。アジアに輸出していたオリーブやワインを生産していた大規模農園は、自給自足を行う小さな農家と姿を変えていきました。再び専門化に取って変わって、自給自足の世界が広がったのです。
しか
ヒトとは?人間とは(32)
フェニキア人のあとに台頭し、都市国家を築いていたのが古代ギリシア人たちです。彼らは、地中海全域にその活動範囲を広げていきます。ギリシアの都市国家は、それぞれがある程度独立していて、交易でつながっていました。もちろん、都市間のいざこざもあり、時には都市どうしが、敵対することもありましたが、基本は交易で結びついていたようです。
ギリシア人達は、物資のやり取りをしながら、他の人種とアイディアや情報
ヒトとは?人間とは?(31)
ローマの話に入る前に、大事な人たちの話をするべきでした。その人たちとは、フェニキア人です。
帝国が衰退した後、商人たちが比較的自由に行動できる時代が訪れます。紀元前1200年ごろ、人びとの活動が活発となり、現代に通づるいくつかのイノベーションが起きます。鉄が、製錬され、アルファベットの原型が作られます。そして、ガラスも発明されます。このガラスを発明したのがフェニキア人でした。
そして、フ