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名画座大澤支配人の心と身体の休憩室

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地方で名画座の支配人をやっている大澤です。人生は悩み多きものです。「しんどい時はいったん休んで、それからまた一歩踏み出せばいい」、これは私がいつも自分に言い聞かせている言葉です。…
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#名画座大澤支配人

15.自分の知らないことを知る

名画座支配人の大澤です。いままで2つのドリルを発表してきましたが現在第3弾として「ハピネスジャーニー」というタイトルの本の執筆をしています。以前の2作は小説形式のドリルでしたが、今回はドリル形式の小説にしたいと思っています。3作目ともなれば筆もスラスラと進むかと思っていたところ、今まで以上の生みの苦しみで1週間に1ページ書ければいい方で何日も書けない日が続いています。10月発刊を目標に執筆していますが、その予定も守れるかかなり怪しい状況なので気負わずに進んでは立ち止まり良いも

12.素直さ(子供たちから学ぶこと)

名画座支配人の大澤です。 人が成長するために大事なこと。それは「素直さ」であると私は思っています。「素直さ」と聞いて皆様はどんなイメージを持ちますか? 「従順」「可愛さ」「ピュア」、一方で「自己主張がない」「優柔不断」 そんなことをイメージされたかもしれません。 最近新聞記事で「こどもの詩」という記事を読みました。保育施設や幼稚園で先生たちが聞いた印象的な子供たちの言葉です。 年長園児「先生、髪切った?」 先生「うん、切ったよ!似合う?」 年長園児「うん・・・・でも明日

6.躓くということ

名画座支配人の大澤です。 最近、サン・オブ・ゴッドという映画を観ました。「神の息子」という意味ですが、イエス・キリストの生涯を描いた作品です。日本でもその人を深く知らずともクリスマスイブをみんなで祝うことが定着していますのでイエス・キリストのことをほとんどの人が知っていると思います。神の子として生まれ、人々に神の教えを伝え、最後は十字架にかけられて亡くなります。そしてその3日後に復活を遂げます。 映画ではイエス・キリストが生まれてから十字架にかけられ復活するまでが描かれて

4.沈黙の再考

名画座支配人の大澤です。 今日昼間、田所さんとよく語り合ったバー「暖炉」の前に行きました。このバーの路地は本当に狭く、周りはほとんど個人のお宅です。現在は緊急事態宣言発令中のため、お店のドアには3月7日までお休みとの貼り紙が… 私は名画座をやっている関係で、映画にちなんだお酒(カクテル)を飲むことが多く、「暖炉」では田所さんとゴッドファーザーやフレンチコネクションをよく飲みました。最近は田所さんと飲む機会も無くなってしまい、少し寂しい思いをしていますが、彼の時間が取れたら

3.解決しようとしない問題解決

名画座支配人の大澤です。 昨日、Kindle版「名画座大澤支配人の自分探しドリル」を公開しましたが、その中で主人公の田所さんは何度も人生の迷子になり、その都度、私の名画座にやって来られました。彼が館内のシートに身体をうずめて映画を観ている様子を映写室から眺めながら、私は「今日はどんな問題を抱えてきたのだろう」と考えていました。 私が会社勤めをしていた頃、よく社内研修で「問題解決」と題された研修が実施されていたことを思い出します。 問題=あるべき姿ー現状 あるべき姿と現

2.自分探しドリル

名画座支配人の大澤です。 前回、「潜在意識」についてお話しましたが、その際お伝えしたドリル小説が完成しました。名画座大澤支配人の自分探しドリル(Kindle版) 主人公は田所羊司さんです。私が彼と出会ったのはもう1年くらい前でしょうか?彼が私の名画座に来た時、彼の様子はそれはもう憔悴しきっていました。私はそんな彼の姿に自分の過去を見ているようで、どうしても声をかけずにはいられませんでした。その日、彼は通勤電車に乗っていることが出来なくなって衝動的に下りの電車に乗り込み、そ

1.潜在意識からの贈り物

人が認識できない記憶、感情、発想、アイディアなどは脳の中に集積されて存在しています。よい例が夢ですよね。昼間の出来事や休日に観た映画に関する夢を見たり、忘れていた昔の出来事が脚色されて夢に出てくることもあります。たまにはスピルバーグやスコセッシも撮れないようなストーリーを創り出すこともあります。(笑) もう一つ、頭の中にあるものが何らかの理由で発出してくる時があります。それは「直感」です。理由は分からないけど何かに惹かれる、皆に反対されるけれどどうしてもやってみたい。そんな